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DAO:ゾーネンリヒト・レギオン〜神々の狂宴〜
第十八話
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いた場合は、その中で最強の者に渡された。習得者は《妖魔統べる姫》コハクと、《神話の姫君》ハク。専用ソードスキルは花の名前を冠するものや、ギリシャ神話由来の名前を持つもので構成される」

 またも語られる、知らない名前。何処かコハクに似た名前のその人物は、一体何者なのだろうか。

「ちぃっ!」

 ハザードが翼を広げて後退する。それを同じく龍翼を以て追随するグリーアが一人。《獣聖》だ。

「第五のユニークスキル、《獣聖》。フロアボスを除く全てのモンスターの中から一体だけをテイミングできるスキル。テイミングに関する唯一のスキルであり、武器自体には然程影響がない。この効果でテイムされたモンスターには高位のAIが与えられ、主人の命に忠実に従う手足となる。選択したモンスターによっては、会話能力を身に付けるものまでいたようだ。
 九十層以降はテイムしたモンスターと使い手を融合させ、身体能力を向上させる《人獣一体》が解放されるはずだった。
 習得条件はなし。自発操作による取得である。習得者は《王を従える者(ボスモンスター・テイマー)》ハザードと、《獣神妃》クシナ。
 専用ソードスキルは悪魔の名を冠する物が多く、取得者のメイン武装で変化する」

 《獣聖》のグリーアの漆黒の長剣が発光し、踊るような剣撃を繰り出した。ハザードが顔をしかめる。

「俺の知らない……ソードスキル……!」

 ハザードは、SAOの開発者である茅場晶彦の弟として、SAOのシステムやスキルの開発に携わった。その過程で彼は全てのソードスキルの名称・起動・互換技を暗記しており、それは彼自身の小さな自慢になっているはずだった。

 その彼が知らないスキルやソードスキルが、ここにあるのだ。困惑と同時に、悔しさのようなものも感じているのだろう。

「オオオオオオァァァァッッ!!!」
 
 一方、絶叫しながらその双巨剣を振るい続けるのはシャノンだ。彼は動けない妹の代わりに、本来ならば分断されるはずだった強力なユニークスキル達と戦っていた。

 無数のビットを浮遊させるグリーアは、巨大な剣を振り回すグリーアと息を合わせてシャノンを追い込む。彼の巨剣が、グリーアのそれとぶつかり合い、火花を散らす。

「第六のユニークスキル《帝王剣》と、第十一のユニークスキル《太陽剣》。巨剣の二刀装備の許可と、STRの倍化を行う《帝王剣》と、心意に近い技能で以て、専用装備《ビット》を動かす《太陽剣》は、もとから一対のスキルである。
 九十層以降の追加能力はビットの強化。短剣型のほかに、長剣型、刀型、斧型、槍型など、様々な種別が用意されていた。
 習得条件は『最も最初にLv100を突破すること』と、『ナーヴギアとのリンク率が深層位まで及んでいること』。因みにどちらかを習得した時点
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