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刻命館VS帝國華撃団 帝都妖異譚
第一部
序章
冒頭 マリアとさくら

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帝都からすこし離れた所に茂る森、その中にある、主が獲物とした者にのみ
姿を現すという謎めいた洋館、そこに吸い込まれるように跡を絶つ
少女・若者、そこに魔の気配を感じ取った帝国華撃団がついに行動を開始する。
だがそれは帝国華撃団の強い霊力を狙う罠であった。


 すでに令嬢とその従者がこの館から帰らぬ者となって以来、
判明しているだけでも5人がこの館へと飲み込まれていた。
「行くわよ、さくら、打合せ通り、私が正門から入り、
120秒後、あなたが裏門から入り、内部の調査と被害者の救出。
いいわね」
さくらは不安そうに答える、「でも、二人だけで大丈夫でしょうか?
この館の行方不明者にはプロの賞金稼ぎさんと、正規の兵隊さんがいるんですよね・・・」
マリアはさくらの心配をやさしくなだめる。
「大丈夫よ、賞金稼ぎと言ってもつい最近まで
見習だったようなのだし、兵士といってもいわば『駐在さん』よ
本来私たちが出るような件じゃないわ、さあ、配置につきなさい」
的確な情報とその共有が作戦成功には不可欠と考えるマリアは
そう言って正門へと向かう。
「ごめんください、私・・・・・・」

 マリアは重い木製の扉を開け、中へと入る、
ややだだっ広い感のあるエントランスだ、懐の
エンフィールド改を握り締めながらゆっくりと中央の階段へと向かう

(ふふふ・・・・ようやく来ましたわ・・・・素晴らしい獲物が・・・・)

マリアの目の前で
二階の大きなドアが開いた、
「私はエミリア・・・この館の主ですわ・・」
「私はマリア・タチバナ、この館から戻ってこない
人を連れ戻しにきたの、早くお出しなさい」
「ええ、皆元気ですわよ、ただ、皆様訳アリですので
しばらく滞在しておられるのですわ」
令嬢はともかく、駐在の兵士のどこが訳アリだ
と思いつつマリアは主についていく、
「とりあえずお掛けくださいな」
広間に案内されたマリアにそう言って主は
ソファに掛けるよう勧めた

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