悪魔、やってます
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コンの鉱脈を丸々一本、白音ちゃんは魔法を弾く事が出来る手甲と脚甲を、ギャスパー君は魔眼の神器を封じる眼鏡を貰ったそうだ。
その婚約者に出会えば、その次に会う時には私とアーシアにも何か贈られるだろうとリアス先輩は言っていた。昔から付き合いのあるリアス先輩達ならともかく、私達が急にそんな貴重な物を貰うとなると萎縮してしまう。だけど、リアス先輩は婚約者であるゼオンさんはそんなことを気にする様な器の小さい男では無いと言い切る。
白音ちゃんもそうだと言い切っているが、もし、私が男だったら命が無かったとも言っている。セクハラとかが大嫌いらしく、社交界でそういうのを見かけると次の日に謎の重傷を負う貴族が後を絶えないそうだ。もし、婚約者のリアス先輩や、妾になる朱乃先輩や白音ちゃんにそういうことを事故でも起こしていたら、骨も塵も残さず綺麗に消されていたかもしれないそうだ。
女に生まれて良かったと初めて思っちゃった。女性同士ならスキンシップとして捉えてくれるそうだ。あまりやりすぎると叱責はされるそうだけど、そこまでではないらしい。
話がまたズレた。えっと、とにかく悪魔に転生したアーシアは今は私の家に一緒に住んでいて、二人ともリアス先輩が部長を務めるオカルト研究会に所属し、日夜悪魔の仕事や訓練に精を出している。悪魔の訓練は朝早くから、仕事は夜遅くまでやるのが基本で苦労も多いけれど、最近はとある屋台のおかげで楽しくやれている。
一月程前から家の近くの公園に夜だけ現れる屋台で、やっている料理が日替わりなんだけど、どれもおいしくて値段も学生の負担にならない程度で、何より屋台の主がイケメンのお兄さんなのだ!!
木場君とは違ったクールな笑顔に月光を反射して煌めく銀髪、家事は万能で聞き上手で話題も豊富に持っていて、何この完璧超人は!?って感じなの。ちなみに一番おいしかった料理はラーメンだ。
噂も広まっていてお客さんの人数も増えているけど、それに合わせて屋台も増やしているみたい。昔は屋台が本業だったらしいけど、今は趣味でやっているそうだ。本拠も関西の方らしい。そんな話を部活と言う名の悪魔稼業が始まる前にしていたのだけど、アーシアを除いた皆の反応が微妙だった。
「祐斗と違ったタイプのイケメンで」
「月光で煌めく銀髪で」
「料理がどれも、特に一番ラーメンがおいしくて」
「昔は屋台が本業で」
「関西の方に本拠を構えてる。あの、これって」
「「「「ゼオン(さん)(お兄ちゃん)!?」」」」
えっ?リアス先輩の婚約者?確かリアス先輩って大貴族だから、お相手も当然貴族で……なんで屋台の主なんてやってるの?
「確認に行くわよ。朱乃、モーグリ達に臨時で仕事を代行してもらえる様に頼んで頂戴」
「はい、分かりました」
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