エピソード27 〜制裁タッグデュエル 後編〜
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わ」
一度大きく伸びをしてから、カードをドローする。
「さて、いっちょやりますか。手札から魔法カード【未来への思い】を発動。このカードは墓地からレベルの異なるモンスター三体の効果を無効にし、攻撃力を0にした上で特殊召喚できる。ただし、このターンはエクシーズ召喚以外の特殊召喚が行えず、さらにエクシーズ召喚を行ってない場合、4000ポイントライフを失う。
俺は効果により、墓地より、レベル1【もけもけ】、レベル2【弾圧される民】、レベル3【団結するレジスタンス】、を特殊召喚する。」
効果無効、攻撃力0、さらに特殊召喚も行えず、エクシーズ召喚をしなかったら4000ポイントものライフを失うカードなんて…紫苑君は何がやりたいの?
「はん、そんなデケェデメリット負った割には、雑魚しか出てきてねぇじゃねえか。勝負を諦めたか?」
紫苑にくってかかる真。それにつられて会場にもどよめきと嘲笑の声が漏れる。
紫苑君がたかがエースモンスターを出されただけで勝ちを諦めるはずがない。きっと何か考えがあるんだわ。
「俺は【エフェクト・ヴェーラー】を召喚する。レベル1の【金華猫】と【もけもけ】でオーバーレイ。現れろ、【シャイニート・マジシャン】!」
場に出てきたのは、やる気のなさそうな幼い魔法使い。魔法を使い、ソファを出すとそこに寝そべる。
…………モンスターがぐれた!?って、そんなわけないか。
女性モンスターの登場にウォォォ!と男子たちが盛り上がりをみせる。これだから、男って……
◆◇◆
『……ようやく、私を呼んでくれた……。待ちくたびれた……ふわぁ…。』
シャイニート・マジシャンもといニートが眠たそうな眼を擦りながら、話かけてくる。
ていうか、お前が精霊として、憑いている時どうしてこうやる気がなくなるんだよ……。眠くて堪らない。
『それは私の…………癒しのオーラのおかげ、たぶん。』
一瞬考えただろ、オイ!癒しというより、怠けの方があってる気がするんだが。
この学園にも精霊憑きは何人もいるから、正直公の場ではあまり出てきて欲しくないんだが……。
『まぁ……私が呼ばれたからには、紫苑は勝てる!』
寝そべりながらこちらにぐっとサムズアップしてくる。
勝つも何もほぼ勝負は決まってるんだがな……。
『……なぬっ。私に出番を……』
出番も何もお前、出てきたところで何もしないだろ……。
『むぅ、確かに。だが、私は不動のモンスター。……無駄に動くことはしょうにあわない。』
不動と言うより、NEETだろ。自宅警備員め!
『……某ツルハシゲームの魔法陣から呼び出される警備員だって、最強なんだ。……イコール、同じ警備員である、わた
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