暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX 〜プロデュエリストの歩き方〜
エピソード27 〜制裁タッグデュエル 後編〜
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が両手を天に広げ、唄う。それに反応するかのように光が集まり、降り注ぐ。光のシャワーは見るものを魅力し、敵を非情にも砕く。

真LP2800→1100

「くっ、くそが!!」

真は何もできず、悪態をつくと紫苑へとターンが移行する。

「さて、シャイニート……。出番欲しいか?」

そう尋ねるとただコクリと首を縦に振り、ソファから立ち上がる。

「俺のターン、ドロー。俺は場の【シャイニート・マジシャン】でオーバーレイ・ネットワークを再構築!働け、NEET!エクシーズ召喚!【ダウナード・マジシャン】!」

シャイニートが光の球となると赤い渦の中へと吸い込まれ、光が迸る。そして、新たに現れたのは少し大人びた雰囲気を纏うシャイニート・マジシャン。

『……ふふん。これが私の……真の姿。』

フラスコ片手にニヤリとドヤ顔を決める

「ダウナード・マジシャンでダイレクトアタック!」

『喰らえ、アルケミックボム』

何やら怪しい色彩を持つ液体の入ったフラスコを投げつける。それが着弾すると共に強烈な爆発を巻き起こし、二人を吹き飛ばす。


真&イリナ LP1100→ー1000


デュエルに敗北し、未だ倒れ伏す二人の下に翠がつかつかと歩み寄る。敵意ある視線を向けられるも、屈託のない純粋な笑みを浮かべ、手を差し出す。

「楽しいデュエルだったよ。今度は復讐とかなしで、ただ同じプロデュエリストとして挑んで来てね?」

てっきり嫌味でも言われるのだろうと予想していたが、その逆の事を言われ、キョトンとする。だが、すぐに元に戻ると自分の手で立ち上がる。

「はっん!オメェラなんざ、すぐに倒してやるよ!」

と、塞刃 真が

「ふふっ、生意気ね。すぐに倒してあげるから、首洗って待ってなさい」

と、黒木 イリナが

そう翠と紫苑に対し、告げると踵を返しデュエルフィールドを後にしていってしまう。そして、激闘を繰り広げだ四人に惜しみない拍手が送られる。もちろん、第一戦目で見事勝利を納めた十代と翔達にもだ。

そして、そんな中でただ一人、鮫島校長もとい、サイバー流現師範であるマスター・鮫島は自分の道場から刺客を差し向け、勝利した暁には無敗を誇る二人のルーキーの正体を明かし、その人気を失墜させて後に、無敗を破ったサイバー流として大大的に公表し、より大きく発展させようと目論んでいたのだ。だが、差し向けられた刺客はただ一撃入れただけで、さらには【大革命】などというロマンデッキに敗北してしまい、鮫島の計画は敢え無く失敗に終わる。
そんな彼は憎々しげにフィールドの中央で拍手を浴びる紫苑たちを睨んでいた。


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