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【ネタ】 戦記風伝説のプリンセスバトル (伝説のオウガバトル)
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サージェム島を支配下に置いた事で、サノスの海の制海権は新生ゼノビア王国側に傾いた。
この方面の帝国軍の動きは鈍く、シュラマナ要塞を防衛線にして積極的な手出しをしてこない。
もっとも、こちらの万全と言うわけでもなく、海賊退治に追われる事になるのだがまぁいい。
これでアンタリア大地の侵攻が可能になった。
出撃部隊はたったの500程度。
相手が闇属性だからこそのハメ技である。
で、上陸作戦だからこそ徹底的に欺瞞工作を行った。
サージェム島の部隊を帰してガルビア半島から上陸するという情報をばら撒いたのだ。
貿易都市ドラムメンには上陸準備中の部隊が置いてあったのだからあながち嘘ではない。
ここのボスである闇の予言者オミクロンは死霊術師で、元はホーライ王国の神官を務めていた。
しかし、聖職者でありながら死者の秘法・ネクロマンシーに手を出したために、その職を追われた魔導師ラシュディに生命を救われた過去を持つ。
以来、彼の下で数多くの実験体を使ってネクロマンシーの研究を続け、現在は多くの実験体を使って、より強力なアンデッドを創り出そうとしている。
つまり、研究者なのだ。
だからこそ頭がいいがそれに凝り固まる。
「貿易都市バンプール、貿易都市グウォダール、自治都市シャーダドプル、城塞都市シンダンドに帝国軍の部隊を確認。
予想通りね」
本拠地になる予定のバーミアンだが、武装蜂起はしていないというか起こさないようにと私が頼んだ。
上陸作戦だから、先に蜂起して鎮圧されたら目も当てられないからだ。
こちら側の上空偵察の結果、おおよその部隊配置は判明している。
敵の主力がいるのは、貿易都市グウォダールで貿易都市バンプールの間に上陸にうってつけの海岸があるからと言うのが一つ。
もう一つはここのロシュフォル教会に幽閉されている天使長ユーシスへの警備だろう。
その為、およそだが3000近い兵力がここに集まっている。
その兵種も、ゴースト・スケルトン・デーモン・ウェアウルフ等を主体にブラックナイト・ゴエティック・ニンジャマスターが指揮しているという感じ。
おそらく彼らの必殺兵器なのだろうティアマットの存在も確認できている。
自治都市シャーダドプルもロシュフォル教会を守る為に1000ほどの兵が駐屯しており、貿易都市バンプールと城塞都市シンダンドにはワイバーンやコッカトリスの航空部隊が手ぐすねひいて待ち構えていた。
防衛戦を戦う場合戦力は相手の三倍は必要で、それが上陸作戦になると真っ向から戦えば10倍ぐらいの戦力は用意しないといけない。
こちら側にそれだけの戦力を集められないのはオミクロンは分かっているからこそ、こうして警戒する事でこちらが攻め込むのを思い止まらせようとしているのだった。
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