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【ネタ】 戦記風伝説のプリンセスバトル (伝説のオウガバトル)
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冠を授けよ!凍土と化せ!
 アイスレクイエム!」 
「天駆ける星々の輝きよ、我が下に集いて汚れし大地を浄化せん!
 スターティアラ!!!」

 私とアーウィンドの広範囲神聖魔法が容赦なくスケルトンやゴーストを消し去ってゆく。
 消えはしないが大ダメージを負ったブラックナイトやデーモン・ウェアウルフにルーンアックスを持ったサイノス達が突っ込んで混乱を拡大させてゆく。
 敵ゴエティックの魔術戦もエリナの回復魔法があるジュルクが対処した事で押さえ、ニンジャマスターの暗躍もオデット・スザンナ。ヴェルディナ達の諸兵科連合によって完全に押さえ込まれた。
 何よりも、恐怖で支配されていたカンダハルの住民はオミクロンの支配を誰も望まなかったのだ。
 夜が明ける前にようやく到着したオミクロンの切り札であるティアマットがぽちとアイスドラゴン二匹の砲撃戦によって沈められた時、彼は完全に勝機を失った。
 そして、朝日が昇る。

「伝令だよっ♪
 王国軍上陸船団が貿易都市クエッタに上陸!
 バーミアンでは反乱が発生!
 貿易都市ビールジャンドも王国軍を受け入れるって!!」

 わざわざ敵が待ち構えている所に上陸する馬鹿は居ない。
 少し乗船距離を伸ばすだけで、上陸ポイントは確保できるのだ。
 飛べるからと手駒が無かった理由だけど伝令ありがとう。チルク。
 この報告で帝国軍は崩れた。
 将ではないオミクロンにはこの崩壊を止められない。

「馬鹿なっ!
 私はラシュディ様より力を得て……
 どうしてっ!!」

 ああ。
 ジュルクの言葉が良く分かる。
 ああなったらダメだ。
 帝国軍は彼を見捨てて勝手に逃げ出しているし、彼は錯乱して魔術を放つがこっちの回復量が勝っている。
 そして、ついにジュルクのMPが尽きた。

「たっ……助けてくれ!
 なんでもする!!
 だから、命ばかりは!!!」

 ルーンアックスを構えたサイノスが見苦く命乞いをしているオミクロンにとどめをさそうとして、私に止められる。
 マジックペーストを飲み続けた口をぬぐいながら、自己満足の為にくもの糸をたらす。

「なんでもするか。
 いいわよ。
 この質問に答えられたら、許してあげるわ」

「姫様!」
「ちょっと!!
 何を言っているのよ!!!」

 私の言葉にサイノスとアーウィンドが信じられないという顔をするが、私は笑顔の仮面をかぶり続けた。
 多分オミクロンには意味のない質問を投げかける。

「簡単な事よ。
 貴方の城の地下に居た人たち全員に謝ってよ」

 しばらくの静寂の後、オミクロンは予想の斜め下の言葉を吐いてくれた。
 それが自分の死刑執行書にサインしたとも知らず。

「何故だ?
 あそこにあるの
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