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【ネタ】 戦記風伝説のプリンセスバトル (伝説のオウガバトル)
22 封印
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 だからこそ、その油断を突ける。

「何だ?あ……!」
「て、敵襲!!」
「反乱軍が攻めてきたぞ!!!」

 帝国軍本拠地カンダハル。
 死霊術師のオミクロンの城は唐突の奇襲を受けて大混乱に陥ったのだった。
 そうだよなぁ。
 我々がサージェム島から長駆航空部隊のみで襲ってくるなんて考えても居なかっただろうなぁ。
 グリフォン30羽。ホークマン50人の護衛によって運ばれたのはエリナのクレリック隊200にオデット・スザンナ・ヴェルディナの諸兵科連合300。
 アヴァロン島支援時に使った空中輸送だが、これが見事に図にあたった。
 レベルの低いグリフォンは輸送に特化し、同じく雇ったばかりでレベルの低いホークマン達は盾とボウガンを持たせて上空支援に特化している。

「城門を閉じなさい!
 城内を制圧する!」

 スザンナ達がスケルトンと斬り結ぶ横からエリナ達の神聖魔法でスケルトンやゴーレム達が天に召されてゆく。
 敵襲に集まったウェアウルフ達も、オデット達のチャームやスタンスローターによって動けなくなった所を、ヴェルディナ達の弓によって仕留められてゆく。
 本拠奇襲は思った以上に効果的に進んでいるが、その理由に人間がとても少ない事があげられる。
 見張りの兵士もウェアウルフだったし、まっとうな人間がほとんど居ない。
 既に人を辞めていたオミクロンにとって人は信頼できるものではなかったという事なのだろう。
 ん?

「で、死霊術師のオミクロンは?」
「それが、探しているのですが……」

 私の言葉にスザンナが申し訳なさそうな声をあげる。
 城内はあらかた制圧したのだが、隠し通路とかもあるかもしれないのでそこから逃れたのかもしれない。

「とにかく探し出して。
 彼を倒さないとこの戦終らないわよ」

 顔が真っ青になったオデットとエリナがやってきたのはちょうどそんな時だった。
 地下室で実験の犠牲者になった人たちを見つけたというが、それを想像しなかった私の頭を呪ってしまいたい。


「これは……!」
「ひどい……」
「……うっ…ごめん。ちょっと失礼……」

 私も吐いたし、というか見た人間で吐かなかった人は居なかった。
 しばらくはお肉を食べたくない。
 生と死を弄ぶのならば、こうなる事は予想されてしかるべきだったのに。

「たすけて……
 わたしたちを……ころして……」

 人ならざるものに変わり果ててしまった人たちの懇願が聞こえる。
 それは私の仕事だ。
 踏み込んだ以上、上が手を汚さないと下がついてゆく訳がない。

「死せる魂を常世の闇へ葬らん!
 安らかに眠れッ!!
 イクソシズム!!!」 

 地下室にいた亡者どもが消えた後、私の心に残ったの
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