学園祭準備期間
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
通し、楯無さんに直撃する。
さらにスラスターを巧みに使い、動きながら狙撃していく。
無論、簡単にやられる楯無さんではなく、躱しながらガトリングガンで迎撃していく。
射撃では仕留められないと判断した兼次はライフルを格納し、ハイパーメガシールドをバックパックに装着、ファンネルラックからビームサーベルを取り出し青いビーム刃を発振、スラスターを最大で噴射しながら接近する。
ガトリングガンの弾幕を左腕のシールドで跳弾させ、格闘戦の間合いに入った。
2本のビームサーベルでランスを熔断し、さらに右腕ガトリングガンと左腕予備ビームサーベル、隠し腕に保持したビームサーベルからビーム刃を発振、6本のビームサーベルで斬撃を浴びせていく。
直撃は避けられつつも、膨大な熱はスリップダメージのようにシールドエネルギーを削っていく。
そして、兼次の周りに、霧が形成されていく。クリア・パッションの予兆だ。
兼次は即座にファンネルを5基、自身の周りに展開し、ファンネルバリアを形成、その0.1秒後に蒸発による爆発が兼次を包む。
楯無さんは勝ちを確信していたみたいだ。
しかし、現れたのは無傷の兼次、一瞬の隙を突いたビームサーベルの連撃は、ミステリアス・レイディのシールドエネルギーを0にした。
やはり、流石は兼次。余裕で勝つか。
「簪、そろそろ出てこい」
「…あ、うん…」
一緒に、楯無さんのピットに向かった。
ゆっくりと楯無さんがピットに戻ってきた。
「え…簪ちゃん!?」
「…お姉ちゃん…」
「ほら、簪」
「私…自分のIS、作れたよ。和也くんに手伝ってもらえて」
「…………」
「これで、お姉ちゃんに近づけたよね…?」
「簪ちゃん」
楯無さんが簪に抱きつき、しっかりと抱き締める。
「今までごめんね。簪ちゃんの気持ちも考えないで…」
「いいの。私も…ごめんなさい…。今まで…」
「いいのよ。あなたは私の大切な妹よ。私の自慢の…」
「お姉ちゃん…お姉ちゃぁん……」
簪が泣き出す。今までの我慢が溶けた結果だろう。
俺はその様子を、保護者のような目で見ていた。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ