学園祭準備期間
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話題の対象が兼次に移る。
「いいですけど…」
あまり乗り気ではないみたいだな。
「それじゃあ明日の放課後、第二アリーナに来てね」
「あ、はい」
流されたな、兼次…
その後、のほほんさんと虚さんが生徒会室に来て、お茶を出してくれた。結構うまかった。
寮に戻ると、既に簪は戻っていた。
そんな簪に、話題をきり出す。
「簪、楯無さんと仲直りする気はないか…?」
「…え…!?」
「お前が楯無さんに対してコンプレックスを持ってるのはわかるが、いつまでもこうしているわけにはいかんだろう。楯無さんも、お前のこと心配してたぜ」
「…知ってたんだ…」
「大体予想はついてたんだよ。お前が楯無さんのことを話題に挙げたがらないこととかさ」
「…うん…」
「俺としてもさ、やっぱ家族は仲良くするべきだと思うんだよね。俺さ、母さんと喧嘩別れしてな、そのことを凄く後悔してるんだ。あのとき謝っておけばってね。だからお前には同じ思いをして欲しくないんだよ」
「………」
「不安なのもわかる。でも楯無さんは本気で簪のことを心配してるんだ。その気持ちは、汲んでやってもいいんじゃないか?」
「…そのときに…和也くんは一緒にいてくれる…?」
「俺でよければ喜んで」
「…ありがとう…」
「明日、楯無さんに会う予定があるからさ、一緒に来ないか?」
「…なんで…?」
「明日、楯無さんと兼次が試合するんだよ。俺は兼次の付き添い」
「…わかった…。…付いてく…」
「よし。それじゃあ、明日の放課後に第二アリーナだ」
「うん…」
俺もうまくやらないとな。
――――――――――――――――――――
次の日、朝早く登校した俺は兼次が来ると、楯無さんのIS[ミステリアス・レイディ]の性質、楯無さんの戦術を兼次に一通り教えた。
授業が全て終わり、俺と兼次、簪は第二アリーナに行った。
まだ楯無さんは来ていない。
「なあ簪」
「何…?」
「お前のことはサプライズにしたいから、試合が終わるまで隠れといて」
「…いいよ…」
簪は適当なスペースに隠れる。
3分後、楯無さんがISスーツに着替えた姿で来た。
「遅かったじゃないか…。言葉は不要か」
「お前ほんとAC好きだな」
「始めましょうか、兼次くん」
兼次と楯無さんがISを纏い、ピットを出る。
兼次はHWSを装着している。
ヴーーー
ブザーが鳴り、両者が動く。
兼次は開幕早々、垂直に上昇し、ハイパーメガライフルで上から攻撃する。3次元戦闘で相手の上をとるのは有効な戦術の1つだ。
弾速の速いビームは水のバリアを貫
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