第三十話 懺悔と後悔と決意
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て…そう言ったの?ジル君が死んだら、アルティナも死んでって…本当にそうジル君は言ったの!?」
アルティナ「あ……ああ……っ…」
アルティナは思い出した…ジルベールは…間違ってもそんなことは言わないと
アルティナ「ううっ…うう…うわあああああん!」
今まで彼の事を間近で見ていた彼女はすぐに泣き出した…
そんな泣き崩れるアルティナを優しく抱き締めるエルシア
エルシア「大丈夫…ジル君は元通りになるよ…絶対に…」
優しく、耳元で静かに言った
レイジ「おいジル!!お前…本当にどうしたんだよ…!何でそんなに現実から逃げるんだ!」
キース「そうだぜ!今回はお咎め無しって上層部が決めたじゃないか!お前がそうなる理由がわかんねえよ!」
ジルベール「うるさいっ!!!」
「「「「「「!?」」」」」」
いきなりジルベールの怒鳴り声が閉じられたジルベールの部屋から聞こえてきた
そしてゆっくりと開けられた扉から、明らかに生気の欠片のないジルベールが出てきた
ジルベール「さっきからぁ…ゴタゴタァ…うるせぇよ…楽に寝させてくれ…俺は…人を殺した…相手だけじゃない…あの避難民100超える人間まで殺したんだ!」
自らの罪を数えるように…懺悔をするかのように…悲しく叫ぶジルベール
キース「で、でもよ…死神蜘蛛の奴は仕方ないだろ!あいつがいたら…多くの人が死ぬ事になってるかも知れないだろ?だからさ…」
ジルベール「…俺は…甘かったんだ………自分の甘さが……こんな結果を生んだんだ…」
そう言ってまた部屋に入ろうとしたジルベール
エルシア「待って!」
エルシアがジルベールの左腕を掴んだ
エルシア「ねぇ…久しぶりに幼馴染みが集まったんだよ…悩みがあるならあたし達に言ってよ…」
ジルベール「エル…」
ミスティ「その通りじゃぞ」
腰に手を当てたミスティがジルベールの側に行き
ミスティ「お前にとってわらわ達幼馴染みは、家族みたいな物だって言うておったではないか…」
ジルベール「ミスティ…」
レイジ「ジル…俺達が蒼紅白翠で誓った事を忘れたのか?どんな事があっても俺達全員で乗り越えるって…そう誓ったろ!」
レイジが胸に拳を当てて言った
ジルベール「レイジ…」
キース「だからさ…もう一人で抱え込むな…何の為の俺達だよ…」
ジルベールの肩をポンと叩いたキース
ジルベール「キース…みんな……ありがとう……」
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