第三十話 懺悔と後悔と決意
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目に生気がなく、虚ろな目であった…そのままシャワーを浴び、ベットに潜り込んだまま、一週間も過ぎていた
当然、何も食べていない、ただ水は飲んでいるが、日が経つに連れてその量が少なくなっている
アルティナ「ジル……」
静かにジルベールを呼んだアルティナ…しかし返事はない…まるで死んでるように反応が無いのである
怖くなったアルティナはジルベールの胸に耳を当てた
ドクッ…ドクッ…
ジルベールの心臓の音がまだ鳴っている…生きている…
しかしその音は何処か生きている様な感じではなかった
アルティナ「……っ……ぐすっ…ジル……」
またアルティナは自分の胸にジルベールの顔を当てたのだった…
放課後
キース達は学校が終って、ジルベールのお見舞いに向かっていた
キース「あいつ…そんな状態だったのかよ…」
レイジ「一週間も食べていないって…あいつ死ぬ気か?」
エルシア「レイジッ!嫌なこと言わないでよッ!あたし…ジルが死んだら……」
ミスティ「とにかくじゃ…せめて幼馴染みのわらわ達が行けば、大丈夫じゃろう…」
そう話してジルベールの家に向かっていた四人
「あ、あの!」
「「「「!?」」」」
キース達が後ろに振り向いたら、そこには
キース「おまえ確か…ジルのD.T.Pの…ティアラだっけか?」
ジルベールのD.T.Pである、第一学年のティアラ・ルメールであった
ティアラ「あの…私もお見舞い行っても良いですか?」
どうやら彼女もジルベールの事が心配であろう…自分の慕う先輩が、一週間も学校を休んでいるのは
レイジ「良いよな…?」
キース「俺は別に良いぜ」
エルシア「あたしも良いけど」
ミスティ「わらわも構わぬ」
と承諾を得たティアラはキース達の後に続いてナハト邸へと向かった
再びナハト邸 ジルベールの部屋
未だに死んだ様に寝ているジルベール、アルティナはずっとそのジルベールを一緒に寝て看ていた
アルティナもここ一週間まともに食事が喉を通らなかったのである
ジルベールの事が心配で堪らなかったのだろう
自分の愛している人が、死んだ様に寝て、返事もなく、生気が感じられないその寝顔…
誰よりもジルベールを愛しているアルティナだからこそ…ジルベールの容体が気になるであろう…
そして彼女はずっと…ずっと…ジルベールの隣で…ジルベールを優しく抱いて…横になってジルベールを看ていたのだった
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