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ソードアート・オンライン〜狩人と黒の剣士〜
マザーズロザリオ
絶剣との出会い
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アスナが聞く。
「んーん、デュエル専門よ。24層主街区のちょっと北にさ、でっかい木が生えた観光スポットの小島があるじゃない?あそこの根元に、毎日午後三時になると現れて、立ち合い希望プレイヤーと一人ずつ対戦すんの」
「大会には出てたのか?」
「や、それがまったくの新顔らしいよ?それでね、最初は〈Mトモ〉の掲示板に書き込みがあってさ。ALO初心者の癖に生意気だ、いっちょ凹ましたろう、って奴ら三十人くらいで押しかけたらしいんだけど……」
「綺麗に返り討ちにされた、と」
「うん。HPを三割以上割れた人は一人も居なかった、って言うんだから相当だよね」
「ちょっと信じられませんよねー」
もぐもぐとフルーツタルトを食べるシリカが割って入る。
「あたしなんか、まともに空中戦闘出来る様になるまで半年くらい掛かったんですよ。なのに、コンバートした手であの飛行っぷりですからね!」
すると、ピナの上に乗るミリィが言う。
「私も見たけど、クロウとほぼ同格の飛行をしてたわよ?」
「へぇ……。って言うと、シリカも戦ったのか?」
「いえ、観戦しただけで勝てないのは確信してましたよ。ま、リズさんとリーファ、ライトさんやミヤビさんはそれでも立ち合ったんですけどね。ほんと、ちゃれんじゃーですよね」
「うっさいなぁ」
「何事も経験だもん」
そう言えば、ライトとミヤビがそんな事言ってたな…、と思って言う。
「ライトとミヤビを打ち破るんだから本物なんだろうな。期待度大だ」
「私もちょっとワクワクしてきたなぁ」
「ふっふ、二人がそう言うと思った。月例大会上位どころで残ってるのは、サクヤとかユージーンのとかの領主やら将軍組なんだけど、あの辺は立場的に辻試合は難しいしねぇ」
「だが、そこまでの強さを見せ付けたら、対戦希望も無くなるだろう?」
「それがそうでもないんです。賭けネタが振るってるんですよ」
と、シリカ。
「ほう…。何を賭けているんだ?」
「なんと、〈オリジナル・ソードスキル〉を賭けてるんですよ。すっごい強い、必殺技級のやつ!」
「OSSか。何系の何連なんだ?」
「えーと、見たトコ片手剣汎用ですね。なんとびっくり十一連撃ですよ」
「じゅーいち!」
「へー」
因みに今、最高連撃のOSSを持つのは俺の片手武器汎用のソードスキル〈ハウリング・ダーク・ブレード〉、訳すると〈雄叫び闇の剣〉二十六連撃。
但し、明るみに出てないので事実上、その十一連撃が最高だ。知る者は本人と、翡翠だけだ。
「そう言うなら対戦希望が殺到しても仕方ないな。お前等はそのソードスキルを見たのか?」
「うん。ライトとミヤビの二回。凄かったよ」
「ほう…。――――そう言えば、まだ種族と武装を聞いていないな。何なんだ?」
「あ、闇妖精族ですよ。武器は片手剣ですけど、アスナさ
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