エピソード26 〜制裁タッグデュエル 前編〜
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月一試験でもつかわれたお馴染みのデュエルフィールドの観客席は満席状態で皆一心に何が始まるのを待っている。そして、クロノス先生が舞台の中央に立つ。
「それで〜は、いまか〜ら制裁タッグデュエルを始めるノ〜ね!!」
制裁タッグデュエルの開会を高らかに宣言する。そして、その言葉にオベリスク・ブルーの生徒は惜しみない拍手を送り、逆にラー・イエロー、オシリス・レッドの生徒達はお通夜にでも参加しているかのような暗い雰囲気を醸し出していた。
「今から行う制裁デュエルは叢雲紫苑、翠、丸藤 翔、遊城 十代、計四名の罰則を決めるためのデュエルなノーね。なノーデ、それに相応しいデュエル達を呼んでいるノーね!カモーン!ナノーネ!!」
クロノスの掛け声と共に両サイドから二人の人物がバク転、宙返りと香港映画さながらのアクションを見せながら、登場してくる。
「我ら流浪の番人!」
「訳あって、貴様らと相手することになった!」
「「我らを倒さぬには、道は開けぬ!!」」
デーンとカッコよく登場して来た額に"迷"と"宮"の二文字が書かれている二人の人物。そして、彼らが放つ気迫に会場の皆、息を飲む。
「流浪って……。番人が職務放棄しちゃダメだろ」
「クビになって、再就職中?」
上から紫苑、翠の順である。二人の全く緊張感のない発言にずっこける一同。
「あ、あの二人には緊張感とかそういった物がないのかしら……」
観客席で観戦している明日香が呆れたと呟く。
「ほう、迷宮兄弟ですか。兄弟ならではの息のあったコンビネーションと優れたタクティクスでデュエルキング、武藤遊戯を苦しめた伝説のデュエリストですか。いやはや、こんなところでお目にかかれるとは。」
「迷宮兄弟には、遊城 十代と丸藤 翔ペアの相手をしてもらうノーね」
「すっげー、伝説のデュエリストとデュエルできるなんて!やったな、翔!」
「そう思うのはアニキだっけっすよ。けど、どんな相手がこようとも負けないっす!!」
十代は強敵二人を前にして、臆したりせず寧ろワクワクしている様子。翔は若干緊張を残しているものの、ヘタレてはいない。
「ん?私たちの相手は?」
「それは心配ないノーね。二人には別の相手を用意してあるノーネ!」
すると白のぴっちりとしたスーツを着込んだ男性と黒のドレスを着た女性がフィールドへと上がってくる。
「「だれだ?」」
「彼らについては私から説明しましょう。」
いつの間にか校長がフィールドへと上がって来ていた。
「黒紀 イリナさんと塞刄 真君とです。彼らは現役のプロデュエリストであり、タッグデュエルでは他のものに追随を許さないと評されるほどの実力者です。迷宮兄弟のお二人のように伝説はないですが、
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