暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX 〜プロデュエリストの歩き方〜
エピソード25 〜兄VS弟 決着〜
[1/4]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「この時を待っていたっす!!リバースカードオープン【決闘融合 ファイナルフュージョン】!!」

「なにっ??」

互いのエースモンスターの攻撃がぶつかり合い、拮抗し、爆発を起こす。そして、あたりを濃い土煙が覆い、二人の様子を覆い隠す。

「嘘…………引き分け??」

明日香が信じられないと声を漏らす。そして、次第に煙が晴れていく。



煙が晴れると依然として二人は立っており、さらに二人を半透明なバリアが護っていた。

「「「なっ??」」」

驚きの余り声を漏らす一同。引き分けと思われたデュエルは今だに続いていたのだ。

「あれ、どうして……」

「勝負がついてない??」

「何があったんだな??」

三人は驚きを露わにし、勝負の行方を見守る。

「俺は【ダメージ・ポラリライザー】を発動させた。このカードはダメージを与える効果を持つカードの発動と効果を無効にし、互いにドローする。そして、決闘融合を無効にしたことによって、サイバー・エンドとステルスユニオンのバトルは続行される。」

「そ、そんな……」

翔は亮の宣告に絶望する。

「終わりだ、翔。エターナル・エヴォリューション・バースト!」

「うわぁぁぁぁぁぁ??」

サイバー・エンドの放った熱線はステルスユニオンを貫き、強烈な爆風が翔を吹き飛ばす。








「うぅ……負けちゃったっす……」

地面に倒れたまま、悔しそうに呟く。だけど、その表情はどこか晴れ晴れとしている。そして、十代たちが駆け寄る前に彼に亮が手を差し伸べる。

「翔、強くなったな……。いいデュエルだった

「ガッチャッ!いいデュエルだったぜ、翔!」

「そうなんだな。よく頑張ったんだな」

「うう、ありがとう兄貴、隼君。……けど、負けちゃったっす……」

十代たちの言葉に励まされ笑顔が戻るも、勝てなかったという事実にしゅんと丸くなってしまう翔。

「けど、いい勝負だったわよ。それに学園最強の男に勝てる方がおかしいのよ。」

ちらりと明日香が紫苑を一瞥し、元に戻る。

(なぜ、俺の方を向いた……?)

紫苑はチラ見された理由がわからず、コテンと首を傾げる

「デュエルの勝敗を差し引いてもいい勝負をしてたわよ」

「ホントっすか?」

翔の問いに対し、亮が答える。

「ああ、俺もあそこでダメージ・ポラリライザーを伏せていなければ今回のデュエルには勝てていなかった。それに俺も久しぶりにいいデュエルができて満足だ。そして、翔、お前も十分に実力がついたことがわかった。だから、お前にかけた封印を解き、そしてこのカードを存分に使うがいい」

兄の言葉と共に差し出されたカードを見て、驚愕する翔。

[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ