エピソード25 〜兄VS弟 決着〜
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………
「なぁなぁ、なんでまたお前らが居んのかね?」
額に青筋を浮かべながら、なぜか自分の部屋に居る十代と翔を睨みつける。
「いいじゃんかよ〜。それによ、紫苑にタッグデュエル用のデッキ構築手伝ってもらいたくてさ」
「よくねーよ。俺もやることあるっつーの!」
「ちょうど私達もタッグデュエル用のデッキ組んでたところだし、一緒にやってあげればいいじゃん。」
「サンキュー、翠さん」
「ありがとうっす、おじゃまするっす。」
翠は快く十代達を部屋へあげ、紫苑はやれやれとため息をはく。ついでに明日香やコアラみたいな人もちゃっかり着いてきている。
「おわー、いっぱいカードがあるっすね。今、デッキ組んでたんすか?」
リビングへ上がるや否や翔はテーブルの上に積まれているカードの山を見て驚きの声をあげる。
「そーそー。じゃあみんなでデッキ調整でもする?この辺のは基本余りカードだから好きに使っていいよ。」
「おー、すげー、色んなカードあるな。ところでさ……」
「ん?」
「タッグデュエルって、どんな風にすればいいんだ?」
十代の一言に対し、一同がずっこける。
「おまえ……そこからか」
よろよろと立ち上がりつつ、紫苑がつっこむ。さすがに予想外だったらしい。
「いや、タッグデュエルって初めてでさ。デッキの型はある程度決まったんだけど、俺と翔のデッキだとあんまり……っていうか全く共通点がないからな。」
十代は【HERO】でモンスターは主に戦士族がメイン。翔は【ビークロイド】と呼ばれる機械族がメイン。確かに共通点がない。あるとすれば、二人とも融合軸という所か。
「姉ちゃん、説明よろ……」
「丸投げ??まぁ、やろうと思ってたけどさ……」
ゴホンと一つ咳払いをすると説明を開始する。
「まずはタッグデュエルのさいに使われるデッキの型は二パターンあって、一つはプレイヤー一人をメインに置いてその人に好き勝手やらせて、相方はその人をサポートしたり、相手の動きを妨害することに特化したタイプ。
これだとメインに置かれたプレイヤーのデッキは変える必要はないんだけど、サポートする相方は専用のデッキを組まなきゃならないし、上手くサポートしてあげないと逆に味方の動きを阻害しちゃう可能性があるから難しいんだよね。」
「なるほど。けど、僕たちそんなデッキ扱った事ないっす」
「まぁまぁ、もう一つあるから。
二つ目は二人のデッキテーマを合わせて、お互いがサポートしあうデッキかな。」
「けどよ、俺らのデッキだと共通点がないんだよなー」
ダメじゃんと肩を落とす十代
「あるだろーが。HEROにしたって、ビークロイドにしたって融合主体だろ?そこをうまく使
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