暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 『存在の消失〜 Memory life 〜』
六話『現れる聖剣の使い手』
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茶は飲んでいかないの?お菓子ぐらい振舞わせてもらうわ」

「いらない」

リアスさんの誘いを手をふって断るゼノヴィア。

「ごめんなさいね。それでは」

そう言って、二人はその場を後にしようとする。

ーーーーが、二人の視線がアーシアさんに集まった。

「ーーー兵藤一誠の家で出会ったとき、もしやと思ったが、『魔女』アーシア・アルジェントか?まさか、この地で会おうとは」

『魔女』と呼ばれ、ビクッとアーシアさんが震えた。

「……あ、あの…………私は……」

「君は悪魔になっても主に信仰を行うのか?」

「そうなの?アーシアさんは悪魔になったその身でも主を信じているのかしら?」

その問いかけにアーシアさんは悲しそうな表情で言う。

「…………捨てきれないだけです。ずっと、信じてきたのですから……」

それを聞き、ゼノヴィアは布に包まれたものを突きだす。

「そうか。それならば、今すぐ私が斬ってやろう。今なら神の名の下に断罪してやれる」

(そこのところはどうなんだ?ロスティア)

(私は知らないわ。でも、この子達の言っている神ならもう死んでるわ)

この状況でとんでもないことを言うロスティア。

「触れるな!」

アーシアさんに近づいていく、ゼノヴィアに対してイッセーがそう言った。

「おまえらがアーシアに手を出すなら、俺が相手をしてやる!」

「イッセー、お止めーーーー」

「リアスさん。ここは一旦、あのバカに任せましょう」

俺は止めに入ろうとしたリアスさんにそう言って、状況を見る。

「ちょうどいい。僕も相手になろう」

声がした方を向けば、木場が特大の殺気を発しながら剣を、携えていた。

「誰だ、君は?」

ゼノヴィアの問いかけに木場は不敵に笑った。

「君達の先輩だよ。ーーーー失敗だったそうだけどね」

その瞬間、この部室内に無数の魔剣が出現した。
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