第九章
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そうして横目で遼平を見上げながら述べる。
「こうしたことを楽しみたいのだからな。いいな」
「わかったよ。それじゃあ」
遼平はにこりと笑って。そうして真琴に告げた。
「舞台でのディミトリアスとヘレナの続きはデートで」
「そうだ」
真琴は彼のその言葉に頷く。
「それでいい。わかったな」
「わかったよ。じゃあヘレナ」
カーテンコールだが杉岡先生の言葉通りかまだディミトリアスであった。
「これからも宜しくね」
「ええ、ディミトリアス」
真琴もそれを受けてヘレナになり。そうして応える。
「二人でずっとね」
こうして三色すみれの魔法を言い訳にしてかしないか二人の仲がはじまったのであった。シェークスピアの魔法が今でも結ばれそうにもないカップルを見事結ばせた、楽しく不思議な魔法と妖精の劇の。そうした些細な話であった。
三色すみれ 完
2007・10・28
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