暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王ARCーX 〜波瀾万丈、HERO使い少女の転生記〜
五話 そうだ、塾に行こう。
[2/10]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
…」
私の会話相手の子は呆れたと肩を竦める仕草をみせる。
「けど、塾ね……。優希とあなたの弟はどこに入るつもりなの?」
「ん〜……悩み中。まぁ時間見つけていろんなとこに体験入学して、一番気に入った所にするつもり。ますみんはLDSに通ってるんだっけ?」
「ますみんって……」
褐色肌で、やや緑がかった黒髪のロングヘアーの子は自分につけられたあだ名が気に入らないのかなんとも言えない微妙な表情をする。
「ねぇ、そのますみんってあだ名「ヤダ」、止め「無理」、て「却下」…………。私の台詞に被すな!!」
「どーどー。落ち着いてってますみん」
馬を宥めるかのように接する私に対し、ますみんはより一層激しく怒る。まぁ、わざとやってるのだが……。ついでに最近、デスガイドに影響されてか、人をおちょくるのがうまくなった気がする。
そんな事をしているとそろそろ弟との待ち合わせの時間が迫ってきていた。
「じゃあ、私そろそろ行くね〜。じゃあねますみん」
「あっ!ちょっと待ちなさいってば!!」
彼女の静止など無視してさっさと走っていく。遅れて怒られるのは勘弁だ。
◆◇◆
「ほぉ〜、ここがLDSね〜。やっぱ最大手ってだけあってデカイね」
私たちの目の前に天高くそびえ立つ建物を見上げ、ポツリと言う。
「すごいのは大きさだけじゃないみたいだよ。他の塾で教えてもらえないエクーシズとか、シンクロとか、あとここだけが融合召喚を教えてもらえるんだ!」
うん……聞いたよ。今日十回目だね。そも、私が教えればいいのだが、私じゃあ不満なのか??
とりあえず、ふたりの感想がそれぞれ出たところで建物内へ入る。体験入学の主旨を受付に確認して、もらいすぐに案内役の人が来てくれる。やはり大手塾こういう対応も素早く、的確だな〜と感心する。そして、私は案内役の人に受講内容を説明され、度肝を抜く事になる。
「なんだこの塾……色々とおかしいでしょ……」
説明や案内など一通り終わり、休憩コーナーでぐったりと机に突っ伏す私を見て、徹は怪訝な表情を浮かべている。
「どしたの?姉ちゃん?」
「いや、なんか、疲れた(主に精神的に)。」
「へー、珍しいね。元気がとりえですみたいな姉ちゃんが」
「軽くバカにしてない、ソレ?」
突っ伏したままで徹を見ると、さっと目を逸らす。確定だな、コレ。
そもそも私がこうなったのは、LDSで選択できるコースで教えているカリキュラムのせいである。
例えば、融合召喚コースだと……【超融合理論】である。まだこれはマシな方。ていうか私もよくやる。転生前には、相手のレモンやダストを素材にドラゴエクティスをどーん!、アンデットワールドからの二体展開してきたら、
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ