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インフィニット・ストラトス ―蒼炎の大鴉―
臨海学校2日目
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えず全てインストールする。まぁ15分で終わるだろうな。

そういえば簪はどんなものを送られたんだ?

「簪、お前は何をもらった?」

「…和也くんと同じジェネレーターユニットとビームアサルトライフル…」

ジェネレーターか…。それにビームアサルトライフル…、新型か。

「これで稼働時間は大幅に伸びるな」

「…うん…」

いつの間にビームアサルトライフルなんてものをウチは作ったんだ?

「やあ、イレギュラーくん」

突然背後から話しかけられる。

「これはこれは篠ノ之束博士。僕のような者に何の用です?」

「君の機体のことで話があるんだよ。ちょっと来てくれるかな?」

「いいですよ」

俺と篠ノ之束は旅館の裏に来た。

「単刀直入に聞くよ。そのISのコア、私の作ったものじゃないね?」

「よく分かりましたね。その通りですよ」

「この束さんにかかればそんなこと朝飯前だよ」

「それで、この機体をどうしたいんです?」

「少し調べさせてくれるだけでいいよ。でも束さん驚きだよ。まさか私以外がコアを作るなんてさ」

「偶然作られたものと聞いています。それがたまたま男に使えるものだった。それだけです」

「かなり独特なフラグメントマップを構築してるね。いっくん以上に。やっぱり私が作ったものじゃないからかな?」

「やっぱり僕がこれを使えるのもそれに関係が?」

「たぶんそうだろうね。それにしても面白い機体だね。性能は束さんの作った紅椿にも劣らない。特に機動性は遥かに上回っている。火力も桁違いな上に防御力は水準値を維持している。それを支えているのが核融合炉か」

「核融合炉は元々、社内発電機として作ったものを流用したと聞いています」

「確かにそういう痕跡があるね。それにこのリミッター解除プログラムも興味深いね」

「これでも御曹司ですから、有事に僕を守るために積んだと思われますね」

「面白いね。束さんもこれを紅椿に積めば良かったなあ」

「そういえば、紅椿もかなり立派な機体ですね。あらゆる点で既存の機体を大きく上回っている。ただ、燃費が悪い点が欠点でしょうか」

「そのへんはワンオフアビリティで補えているんだなあ」

「ほう…」

「ま、教えないけど」

ガクッとなりそうになる。そこは教えるのが筋だろうに

「データをもらったお礼にインストール中のデータを全て処理しておいたよ」

流石は天才と言ったところか。

「ありがとうございます」

社交辞令的なお礼を言う。

「じゃあね〜」

さて、戻るか。

戻ると簪がビームアサルトライフルの試射をしていた。

威力はビームライフルに若干劣るが速射性は優秀か。


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