暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos57その後のエルトリア/フローリアン家の日々〜Hopeful Days〜
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エフェルの頭部をものすごい速さで投げ捨てて、頭部はキリエの後頭部にヒット。そこからバインと跳ねて、近くに居たアイルの側頭部にヒット。またもバインと跳ねて、地面を何度かバウンド。コロコロと私の足元に転がって来たんでした。

(あの時は本当に驚きました。着脱可能だったなんて)

その光景が楽しかったようで、それからはよくエフェルの頭部を使ってレヴィとフラムが遊ぶようになりました。王様は言わずもがな参加しません。あの時の驚きざまを思い出して恥ずかしがるからです。私は一度、そのようなことをされて嫌ではないですか?とエフェルに訊いたことがあります。

――自分の頭で遊ばれるなんて、嫌じゃないんですか?――

――いいえ。むしろ恐れずに接してくれるだけで十分なんです――

エフェルはそう言って小さく微笑みました。それから聞いたのですが、どうやらこれまでにも同じように遊ばれたことがあるようです。ですから平気――というよりは、自分も楽しいということでした。

「あっちゃあ。もう。一度没頭したら自分の身のことなんか度外視しちゃうんだから!」

「仕方ありませんよ、キリエ。そういう人だって、私たちは知っているでしょう?」

エフェルからの報告を聞いて頭を抱えるキリエに、私はそう言って宥めます。あの人にとって、エルトリアの再生は人生そのもの。だからこそキリエはあの人の願いの、夢の為に過去に遡った。私だってあの人の為に、必死に調べた。

「ふむ。これはまた我が闇の力で灸を据えねばならぬようだな」

「それかもしくは凍らせてみます? 私はまだお仕置きをしたことがないので効くかもしれませんわ」

「ボクのバチバチで痺れさせても良いんじゃない? あ、でも肩こり腰痛が治るって言ってたっけ」

「ディアーチェもアイルもレヴィも、無茶しちゃダメですよ!」

「判っておるわ、ユーリ。なーに。研究も大事だが、自分の身もちゃんと案じよ、と忠告するだけよ」

そうしてみんな揃って家に到着。そして・・・

「「「「「「「「ただいま! 博士!」」」」」」」」

私たちの大事なお父さん――グランツ・フローリアン博士に、元気いっぱいで帰宅の挨拶をした。


私たちからは、時間も距離もきっととても離れている海鳴の皆さんへ。私、アミティエ・フローリアンと、キリエ・フローリアン。そして紫天の翼たち、王様――ロード・ディア―チェ、ユーリ・エーベルヴァイン、シュテル・ザ・デストラクター、レヴィ・ザ・スラッシャー、フラム・ザ・リヴェンジャー、アイル・ザ・フィアブリンガー。
私たちみんな、今日も仲良く元気に過ごしています。そんなみんなと、いつかまた、皆さんと会えたらいいね、っていつも話をしています。博士も、娘たちがお世話になった皆さんにご挨拶がしたい、
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