暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos57その後のエルトリア/フローリアン家の日々〜Hopeful Days〜
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!」
「はぁはぁはぁはぁ・・・、レ、レヴィ・・・逃がす、ものです・・か・・・」
何時の間にやら戻って来ていたレヴィと、フラフラなアイル。どうやらレヴィの逃げ勝ちみたいです。王様とレヴィにそんなことを言われて「何でかしら? 少しも褒められてる気がしない!」ガックリ肩を落とすキリエ。合っています、褒められていませんよ、キリエ。
「卑怯と言うよりは、頭を使って策を巡らせる、でしょうか」
「策士でありますな。少々汚い寄りの」
とまぁ、そういうわけで、キリエも敗退。さて次は「アイル。あなたが行きますか?」未だに息を整えていないアイルに訊きますと、「辞めておきますわ。今の状態で戦うなんて、ユーリに対し失礼ですもの」戦闘訓練を辞退。では「王様。本当にやりませんか?」私か王様のどちらかになりますね。
「先ほど言うたであろう。無駄なことはせぬ主義だ。それに、訓練など我には不要」
「せっかくですから、一本やりましょう、ディアーチェ! ディアーチェには、遠距離戦の指導をしてほしいです!」
アイルに続いて辞退しようとする王様に、ユーリ直々の指名が入りました。これはもう決まりましたね。何せ王様は・・・。
「一本だけだぞ」
ユーリには本当に甘いですから。これまでユーリの我が儘――もといお願いには必ず応えていましたからね、王様は。本当にユーリのことが好きなんですから。そういうわけで、次はユーリと王様の戦闘訓練。キリエと代わるように空へと上がった王様が位置に付きました。
「改めて、ディアーチェ、あなたに・・・ありがとうと言わせてください」
「き、急になんだ・・・、なんの礼だ・・・!」
「決まっているじゃないですか。私を助けてくれたこと、こんな青空の下に連れ出してくれたことを、です」
「ふ、ふん。我はただ、我が成すべきことを、成そうと思うたことを成しただけよ。感謝されるいわれなどないわ」
「それでも、ありがとう、です。私はディアーチェが、私たちの優しい王様のことが、大好きですっ?」
何とユーリから大胆な告白。2人を地上から見守る私たちみんなが固唾を呑んで王様の反応がどんなものか期待を抱きます。ま、ほぼ予想が出来ているのですけど。
「ぶはっ!? やめよ、やめよ、今すぐその口を閉じよ! 怖気が走るわ!」
ほら、やっぱり「素直じゃないですね」王様は声を張り上げて、ユーリの話を拒もうとしました。
「我々の王はそういう人ですから」
「素直になったディアーチェはちょっと見たくないわね〜」
「私も、であります」
「私も、ですわ。そもそも私たちの王は――」
「あれでこその王様、だよね♪」
みんなに慕われている王様、ディアーチェ。私たちみんなも王様のことが大好きですよ
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