第五十層ボス戦
[6/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
。
「さて、あと少しだからサクッと殺っちゃおうか!」
大鎌 重単発技 ヘルスラッシュ
攻めあぐねている攻略組の頭を飛び越え、大上段から大鎌を振り下ろす。光さえ塗り潰さんとする漆黒の輝きを放つ大鎌がティアマット・ロアード・ドラゴンの尻尾の付け根を捉え、切断する。
悲痛な叫びをあげ、血走った眼を向けると硬直時間のせいで動けないシィめがけ、食い千切らんとする。絶対絶命なのだがシィは笑ってみせる。直後、ティアマット・ロアード・ドラゴンの死角からユーリが飛び出してくる。
刀 三連撃 出雲
ユーリの放った斬撃がティアマット・ロアード・ドラゴンの顔面を捉え、攻撃を強制中断させる。
「スイッチ!」
「あいさー!」
ユーリの掛け声で硬直時間から解放されたシィがソードスキルを放つ。
大鎌 七連撃 フルール・ダンス
クルリクルリとステップを踏みながら、斬りつけていき、一瞬の溜め時間の後、下段から大鎌を振り上げティアマット・ロアード・ドラゴンの顎をかちあげる。
「セイッ!」
直後にユーリが頭頂部めがけ紫電一閃を放ち、地面へと叩きつけられ、スタン状態に陥るティアマット・ロアード・ドラゴン。
「今!全隊、総攻撃!!」
「「「うおぉぉぉぉぉぉ!!!!」」」
チャンスと判断したアスナが全隊に総攻撃を命令し、勇ましい雄叫びを上げながらティマット・ロアード・ドラゴンへと攻撃を加えていき、ついにHPバーが尽き、その巨躯をポリゴン片へと帰る。
多くの死者をだし、数時間にも及んだ激闘はプレイヤー側の勝利という形で終幕を迎えた。ユーリはその結末にホッと安堵の息を吐いた。
◆◇◆
「………………物凄く不快なんだが。」
「まぁ、しょうがないよ。こうなることは百も承知だったんだし。」
不機嫌な表情を浮かべるユーリをシィがあははと笑いつつ、宥める。
現在、長かった激闘は終わりを迎え、各々のパーティは談笑したり、ドロップしたアイテムを確認しあったりしてりしていた。だが、共通して全員が疑惑、興味、畏怖等様々なな視線を向けていた。…………ユーリに。
そんなものを向けられているユーリは落ち着いて休めるわけなく、不機嫌な感情を露わにしていた。
「よぉ、ユーリ。ひっさしぶりだな〜。さっすが、舞姫さんだな」
ユーリはどうやって、この状況を打開しようか迷っている中で手をひらひらさせながら、赤いバンダナを巻いた武士風の男が近づいて来る。
「はぁ、クラインか……。そのワード出すってことはキルされてもいいってこと……だよな?」
ユーリはにっこりと笑みを浮かべながら、刀の柄へと手をかける。
「待て待て待て??じょ、冗談だからな!この
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ