暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 神速の人狼
第五十層ボス戦
[5/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

「ほう、何か面白い事を考えているみたいだな。ぜひ私も協力させてもらおうか」

「ひ、ヒースクリフ??」

「へぇ、こりゃまた意外な人が……」

いつの間にかユーリ達の側にkobの団長 ヒースクリフが立っていた。その顔は悪戯を仕掛けた子供のような表情をしている。

「ほう、なかなか面白そうだな。ボスを止める役目は私が引き受けよう。」

ユーリの作戦を聞くと面白そうだと駆け出して行ってしまう。

「マジでやんのかよ……」

「頼んだぜ、黒の剣士様?」

ニヤリと笑うと横幅の広い肉厚な剣を渡す。ボスの方を見るとヒースクリフ率いる血盟騎士団が動きを抑えていたところだった。


◆◇◆


「いくぞ!ウオォォォォオ!!」

気合と共に足を踏ん張り、刃を横に向け、力強くスイングする。キリトがスイングし始めると同時にユーリが走り出し、キリトと並んだ瞬間に跳び上がる。跳んだ高さはちょうどキリトの剣が通り過ぎる高さで、ユーリの靴底と大剣の側面がぶつかる。

「いっけぇぇぇぇ!!」

両腕にかかる重さに耐え、大剣を振り抜き、ユーリが宙高く発射される。

「うわっ……自分で考えたけど怖ぇ……」

そんなことを言いつつも、ユーリはティアマット・ロアード・ドラゴンを越え、見下ろせる高さまで来ていた。物体は最高点まで上昇すると自由落下をし始める。ユーリもボスの背中めがけ落下する。着地する時、刀を抜くと背中へと突き立て、ブレーキをかける。なんとか着地に成功すると、すぐさま背中を見回し、龍種特有のあるものを探す。

「あった!」

背中に一枚だけある逆向きに生えた竜鱗ーー逆鱗を見つけると刀を一閃し、それを破壊する。

『ギャァァァァァ??』

逆鱗を破壊されたティアマット・ロアード・ドラゴンは悲痛な叫びをあげ、全ての竜鱗にヒビが入る。

「破ァァ!」

抜刀術 重単発技 紫電一閃

渾身の一撃がティアマット・ロアード・ドラゴンの背中を深々と抉り、目に見えてHPが減少する。

「っ??ボスの防御力が低下している!チャンスだ!」

誰かの掛け声と共に総攻撃が開始され、あっという間にHPバーが破壊され、残り二本となる。

『グルワァァァァァァァァァ!!!!』

強烈な咆哮をあげ、目を血走らせるティアマット・ロアード・ドラゴン。異質なオーラを纏ったボスに攻略組は一瞬たじろぐ。だが、アスナやヒースクリフの呼びかけに士気をあげる。ここで引いたら負けると全員が理解しているのだ。ユーリの奇策のおかげでボスの防御力は皆無となり、流れはこちら側にきている。

攻略組の面々は攻撃を再開する。だが、やられたくないのもティアマット・ロアード・ドラゴンも同じで決死の覚悟でプレイヤーたちに応戦し、苦戦させる
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ