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ソードアート・オンライン 神速の人狼
第五十層ボス戦
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はHPが少なくなると行動パターンに変化が起きたり、増えたりする。今回のボス《ティアマット・ロアード・ドラゴン》もその例に漏れず、HPバーを破壊するたびに攻撃パターンが増え、初めは単調だった攻撃もフェイントが混じり、ブレス攻撃や範囲攻撃なども追加された。だが、その度に順応し的確に対処していった事により被害を最小限に抑えていた。

残り二本となった時、ティアマット・ロアード・ドラゴンは一際大きな雄叫びをあげ、折りたたまれていた翼を拡げる。

「マジか……。」

思わず声を漏らすユーリ。それもつかの間、すぐに接近し、攻撃を再開していく。

抜刀術 重単発技 紫電一閃

紫の光を迸らせながら、巨躯を傷つける。だが、ヒットの際の感触に顔を顰める。相手が空中に居る分、衝撃が分散され、ダメージが減ってしまっているのだ。だが、それだけではなく、空中に相手がいるぶん、普通の片手剣などではリーチが届かず、攻撃を当てようとして接近すればすぐさま返り討ちにあう。一気に窮地へと陥る。

「くそ、こうなったら!」

ボスのスタンプ攻撃を避けるとそれを踏み台にし、さらに上へと飛び上がる。そして、ティアマット・ロアード・ドラゴンの背中めがけ落下しつつ、ソードスキルを発動させる。

刀 四連撃 氷麗

蒼い光を纏った刀は高速の二突きのあと、十字に背中を斬りつける。だが、ティアマット・ロアード・ドラゴンのステータスが強化され、防御力が上昇したのか、刀は竜鱗を浅く傷つけただけで対してダメージになっていない。

「よっと。」

無事に背中へと着地する。ボスが空中にいることから、攻略組の面々は攻めあぐねて居る様子。完全ノーマークとなっているユーリはバランスを取りつつ、背中へと刀を打ち付ける。しかし、生半可な攻撃ではカキンと甲高い音と共に弾かれてしまう。

「くそ……なんかないのかよ」

打開策を見つけようと攻撃の手を緩めずに思考を加速する。

「っ!まさか!って、うわっ??」

何かに気付いたユーリだが、それを実行する前にティアマット・ロアード・ドラゴンが急に上昇をしたために振り落とされてしまう。

「大丈夫か、ユーリ!」

ちょうど着々した付近にキリトがおり、声をかけてくる。

「ああ、なんとかな。」

何かに気づけそうだった時に振り落とされ、もう一度、背中に乗れないかと思案する。

「あ、そうだキリト……。」

何かを考えついたユーリは悪い笑みを浮かべる。ユーリの作戦を伝えられたキリトは思わず声をあげる。

「おまっ??マジでやんのか??」

「あぁ、もちろん。できそうか?」

「やってみなきゃわからない。けど、その前に動き回ってるボスの動きを止めないと無理だぞ」

必死に反論をするキリト。


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