第三章
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いっても芝居に参加するのである。
「演技に熱が入っていますし」
「それに抜群に上手いね」
先生は感心した顔で笑顔で頷いていた。
「どうやらあの二人が芝居の軸になるね」
「そんなにですか」
「そうだ、間違いなくね」
その結構広い額に笑みの皺を浮かべさせての言葉であった。
「これからが楽しみになってきたよ」
「ですね」
「うん」
先生はそんな調子であった。確かに二人の演技には期待して熟知していたがそれでも二人の内幕は知らなかった。知らなかったというよりも気付かなかった。もっともそれに気付いていないのは先生だけでなく部活の全員であったのだが。皆芝居の準備や演技に熱中していて彼等のことには全く気付いてはいないのであった。迂闊と言えば迂闊であった。
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