第2巻
城門破壊からの突撃×エレン対ミラ
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うだった。双方とも互いの竜具を叩きつけた衝撃で、双方とも後方へと跳躍した。エレンの口元に不敵な笑みが浮かんでいた。
「『大気ごと薙ぎ払え(レイ・アドモス)』!」
アリファール周囲の風を吸い込み巻き取るような感じで、凶悪な刃へと変えて撃ちだす。リュドミラに向かわず、橋の中央を粉砕したと同時に瓦礫が濠に落下し橋は真っ二つとなった。これに関して何事もなかったかのようにリュドミラが駆けると同時に竜技を使う。
「『空さえ穿ち凍てつかせよ(シエロ・ザム・カファ)』!」
一瞬よりも速く大気を凍結し、氷の塊が橋を繋いだ。それででは留まらず、氷は橋を侵食していきエレンの足元へと迫っていくが、氷の槍をアリファールで粉砕しながら氷上を滑ってリュドミラがエレンに接近し鋭く槍を突きだす。氷使いなら出来る事をしている、滑って行く事はスケートで滑っているかのように見えた。エレンは風で宙に浮き氷の槍を防いでからリュドミラの服を掴んで橋から引きずり落とした。槍の柄が勢いよく伸び、水面に穂先が触れると突き刺さる。
「『静かなる世界よ(アーイズビルク)』!」
ラヴィアスの穂先中心に水から一気に氷と化した、さすが氷使い。水を一気に氷にするとは、まあ俺が創ったからこれぐらい出来ないと竜具とは言えない。水面が氷とかしたからか、氷の足場に難なく着地した。
「相変わらず品の無い戦い方をするのね、あなたという人は」
氷を思わせる鋭い眼差しで、リュドミラは橋の上にいるエレンを睨みつける。エレンは長剣を肩に担いで悠然と応じた。
「私は勝つために戦っている。手段を選ばないとまで言う気はないが、余計なものを考慮に入れたりはしない。そんな事よりも、いつも他人を見下しているお前が、上から見下ろされているのはどんな気分だ?いや、視線の高さでいえば、お前は見下ろされてばかりだったか」
「・・・・ラヴィアス!」
リュドミラの声に応えるように、彼女の持つ槍の柄が伸びて槍の柄を掴むリュドミラの姿は橋の高さとなり、空中へと躍り出る。空中で槍の長さを元に戻した後、気合の声を出してリュドミラは槍ごとぶつかる勢いでエレン目掛けて落下する。ラヴィアスの周囲大気を凍らせながら穂先に凍気を纏わせる。大剣を遥かに凌ぐ巨大な刃がラヴィアスの先端に生まれていき、エレンは回避しようと一瞬考え込むが回避をやめた。エレンも相当消費しているように感じたからだ。アリファールは風を吸い込み旋風を幾重に束ねた銀色の刀身に纏わせていき、ラヴィアスに劣らぬ巨大な風の刃となる。
「・・・・ここで終わらせる!斬り裂け、アリファール!」
「・・・・全てを片付ける!貫け、ラヴィアス!」
あらゆる物を粉砕する暴風と全てを穿つ氷塊が衝突した、一騎打ちを観戦していた兵達もこのような戦いを見るのはあ
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