暁 〜小説投稿サイト〜
聖魔弾の銃剣龍神皇帝と戦姫
第2巻
城門破壊からの突撃×エレン対ミラ
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ォルン大公の銃の射程距離から離れるために城門付近を見捨てた。この城砦は城門を抜けたとしても、川から水を引いて形成された濠がある。濠にかかっている橋の上で、彼らは敵を食い止める事にした。剣や槍を討ち交わしての戦となれば、ライトメリッツの兵は強い。特に、ここ数日は戦場にありながら思うように戦えず、苦汁を舐めさせられていた。

一人一人の中にヴォルン大公の姿もあるのか、上手く戦えないままとなっていた。ヴォルン大公の武器射程距離は1ベルスタ以内なら、撃てる距離だとここの主が警戒をしていたからだ。それと先頭にはライトメリッツ兵の先頭にいる銀閃を振るうエレンの姿を確認している。長剣で死の世界へ送りながら隣にいるヴォルン大公の銃により攻撃で、射程範囲内で次々と撃たれて倒れて行く同胞たち。ヴォルン大公の存在に気付き、矢を放つがその矢を撃ち防いでから弓兵を撃ち抜く。不意にオルミュッツ兵が左右に分かれて細い道を開くのだった。

「エレオノーラ!」

怒りを伴った叫びというより、やっとサシで戦える所なのか何かしら嬉しそうに見えた俺だった。ラヴィアスを構えてリュドミラが姿を現し、長剣と槍が激突する。轟音が大気を軋ませ、閃光が兵士達の目に向けられてた。

「ライトメリッツ兵とオルミュッツ兵!全員下がれ、戦姫同士の戦いを邪魔する者は俺が許さん!」

俺が叫んだ事により、両軍の兵達は武器を振るうのを止めて甲冑を鳴らして後退する。一応俺の国とは忠誠を誓っているからか、敵軍の兵だとしても俺の言う事はある程度聞くようだった。仕える主の一騎打ちを邪魔しないためでもあるが、俺は真上を警戒していた。先程の通信でドウターが来るようだからいつ来てもおかしくないように剣を手に持っていたけど。

「まさか、あなたが乗り込んでくるとはね。また無様な姿を見せに来たのかしら?」

「ティグルの前でそんな姿をさらす訳ないだろう、手土産は敗北だ。有難く受け取れ」

「神国の者が一騎打ちを見届けるのは、私も同意見・・・・だけどお断りよ。氷漬けにしてライトメリッツへ送り返してあげるわ!」

再び激突。剣と槍、一撃ごとに眩い閃光を飛散し闇の中に白い残光を描く。全く俺の目の前での竜具同士での戦い、あまり見たくないがこれも一興。風圧で僅かな傷を負わせ、刃の衝突が大きい音のように聞こえる。一進一退の攻防が続き、二人が発する熱と光は、夜の冷気と闇に吸い込まれる。この辺りの冷気を兵達に纏わせないため継続中だけど、この戦いの裏には何があるかは分からない。この戦を邪魔する者はドウターか?エレンがこんなに長く戦っていたのはディナント平原で俺と一騎打ちしている時以来だと思った兵達は多い。

リュドミラは短槍を巧みに操り、突き、打ち払い、掬い上げてエレンを攻めたてる。そして互いの竜具(ヴェーダ)を使うよ
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