第一章
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させないというのか」
「四日は瞬く間に夜の闇に消え」
その横にはヒポリタ役の三年の女の子がいる。やはり制服姿で台本を片手にリハーサルを行っている。
芝居もかなり上手くいっている。だがその中で見えないトラブルも起こっていた。
「何かこんなの嫌だよ」
ディミトリアス役の二年生若田部遼平が文句を言っていた。
「何でディミトリアスがハーミアを好きなんだよ」
やたらと背の高い少年である。顔は細面でわりかし整っている。脱色しているわけでもないが髪が茶色でそれもよく似合っている感じである。その彼が台本を見て文句を言っているのである。
「やっぱりさ。最初からヘレナが好きな方がいいじゃない」
「何馬鹿を言っている」
その横の黒髪をポニーテールにした小柄な女の子が彼に突っ込みを入れる。目が切れ長でそれが奇麗な印象を与える。実際に小柄ながら大人びた印象の女の子である。
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