いざ!帝国学園!前編
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ザッザッザッ…。
グラウンドの中心に
円堂を先頭にした雷門イレブンと
マントの男を先頭にした、帝国イレブンが並んだ。
「鬼道さん、こんな無名チームと試合して何の得があるっていうんですか?」
と質問を男が鬼道という男に話しかけた。
「いまはまだ奴はいないようだが、いずれ奴は現れる……必ずな」
と、マントの男─鬼道という男が笑いながら答える。
「さあ、試合を始めようか。審判始めてくれ」
と鬼道が言うと、審判は慌てたように声を出す。
「でっ、では今から帝国学園と雷門中の練習試合を始めます!」
というと、俺達は持ち場に着いた。
まずはFWに背番号18の俺と背番号11の染岡がつく。
MFは6半田、7少林寺、8宍戸、9松野(マックス)
DFに2風丸、3壁山、4影野、5栗松がつく。
そしてGKに背番号1の円堂守がつく。
ベンチでは背番号10を着た目金と
マネージャーの木野と音無がグラウンドを見つめる。
そして運命のホイッスルがグラウンドに響いた。
最初のボールはこちらだ。
「いくぞ!染岡!」
「おう!雷門のサッカー見せつけてやろうぜ!」
と声を掛け合い、二人で帝国へ攻め込む。
帝国の一人がスライディングをし染岡に攻め込む。
そのスライディングを染岡は、綺麗に避け俺にパスを出す。
「そのままゴールまで行っちまえ!雷藤!」
俺は頷くとそのままゴールまで敵を交わし、
帝国のGKと1対1になった。
俺は瞬時にゴールを見渡し、最善のコースへ
思いっきりシュートを放った。
「いっけぇぇ!」
帝国のGKの反応が遅れるのが手に取るようにわかる。
よし、一点と思ったときだった。
バシン!と音が響いた。「なっ…」俺は言葉が出ない
絶対入ったと思ったシュートをGKは軽々と止めていた。
帝国のキーパーはボールを手の指で回す余裕を見せながら
キーパーは叫んだ。
「そろそろお遊びは終わらせて、帝国のサッカーを見せてやれ!」
その言葉が響いたとたん、帝国の動きが変わった。
キーパーが投げたボールが眼帯の男に渡る。
「いけっ、寺門!」と叫ぶと
目にも見えない速さでパスが繋がる。
するとドレッドヘアー風のオールバックの男─寺門が
ダイレクトでシュートを放った。
円堂が構えた……時には遅かった。
ボールはゴールのネットを触れ、円堂の前に
ボールが戻っていたところだった。
「えっ……?」雷門の全員の口からこぼれた。
帝国の攻撃は止まらなかった。
2点、3点、5点、7点どんどん取られていく。
「百列ショット!!」
寺門の必殺シュートが円堂を襲う。
円堂は両手を前に出し、歯を食いしばり止めようとするが
「ぐわぁぁぁ!」円堂
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