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東方大冒録
激闘。暗基vsパチュリー&フランドール。そして「超霊力」の暴走。(リョナ注意)
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にしてもあの男、すばらしい力ね……。それを制御できていないのがあれだけど、あいつのマガイモノが作り出せたら、きっとすごいことになるわね……」
「おれのマガイモノが、どうしたって?」
「!?」

パチュリーは驚きのあまり辺りを見渡す。すると、ある部分から瓦礫が吹っ飛び、暗基が、倒れてしまっていた咲夜、美鈴、小悪魔、そしてレーヴァテインを抱えながら出てきた。しかし、先程までのような禍々しさは無くなっていた。

「あ、あなた、生きてたの!?」
「あー、記憶はないが、たぶん俺が使ったんだろこの技は。だから自分の技で死ぬバカなんていねぇよ。それに、後始末もしなきゃねぇしな」
「あ、後始末……?」
「あぁ。お前をぶっ殺すっていう後始末をな」
「……、もう、降参よ。封印するなり、好きにしなさい……」
「あ、そう? じゃ遠慮なく」

どうやらもう既に戦意は喪失していたようで、パチュリーはすんなりと降参した。暗基は封印の札を取りだし、封印を行った。すると、フラン、パチュリーだけでなく、咲夜と美鈴が倒してきたメイド妖精たちも、まとめて封印された。

「ふぅ、終わり。後は、まだスペカのあまりあったよな……?」

暗基はカバンの中を漁ってみる。そしてカバンのなかには、まだ2枚のスペカが残っていた。

「よし。いけるな。霊治『ソウル・リザレクト』」

暗基がスペルを唱える。すると、暗基の回りに青白いファンネルではなく、無数の白に近い桃色のファンネルが現れた。

「お前と、お前と、お前は、咲夜と美鈴と小悪魔の蘇生、他のみんなはこの部屋を修理してくれ」

暗基がそういうと、指を指された3つのファンネルは咲夜達のもとに行き、咲夜達に桃色の光線を当てた。同じように他のファンネル達が、部屋のあちこちに光線を当てた。すると、部屋はみるみる修復されていき、咲夜達の傷もみるみる回復していった。そして、

「う、ん……?」
「ここ、は……?」
「私たち、死んだはず、じゃ……?」

各々、なぜまたこうして息をすることが出来るのか、まるで理解が出来ていないような反応をした。それもそうだろう。死んだものが生き返るなど、あり得ないのだから。

「あぁ、よかったぁ……! 生き返ってくれた……!」

暗基は涙を流しながらガッツポーズをする。それを見た咲夜が真っ先に暗基のもとへと走る。

「零! 大丈夫!?」
「……、そう言いたいのは、おれの方だよ……!! よかった……! 生き返ってくれて……!!!」
「ということは、貴方が蘇生してくれたの? って、ちょっと!!!?」

咲夜が暗基の無事を聞くと、暗基は泣き出して、咲夜に抱きついた。

「何で抱きつくのよ、離れなさいよ!!」
「いいじゃねぇかようれしいんだよ生き返ってくれてよぉ…
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