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インフィニット・ストラトス ―蒼炎の大鴉―
一騎討ち、生徒会長
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前ではその威力をほんの僅かに下げることしかできない。

「速すぎる…捕捉できない!?」

デルタカイの機動はFCSのロックを無理矢理外すほどだ。

まだだ。油断はできない。相手は生徒会長だ。奥の手があってもおかしくない。

さらにプロトフィンファンネルを作動、ミステリアス・レイディの左右に展開し散弾状のビームでさらなる波状攻撃を浴びせる。

ナイトロ作動時は感覚がニュータイプ並になる。ファンネルは確実に削っていた。

「これで終わりだ」

ロングメガバスターを展開、とどめに高出力のビームを浴びせた。

ヴーー

試合終了を告げるブザーが鳴り響く。

「俺の勝ちだな」

「なかなかやるわね。本当にウチに欲しいわ」

「諦めろ。そういう約束だっただろう」

「そうね。それより、あなたの命令は決まってるの?」

「そうだな…。ならあんたの機体のデータが欲しい…はダメだろうからな…。また今度にするよ」

「そうなの?残念」

「まぁ、副会長にはならないけど、助けてほしい時は言ってくれ。出来る範囲で手を貸してやる」

干<尻を貸そう←じょ、冗談じゃ…

「うん、ありがと」

「それはそれとして、簪と仲直りする気にはなったか?」

「…………」

「沈黙は肯定と捉えていいのか?」

「仲直りする気はある。けど…」

「拒絶されるのが恐い…か」

「うん…」

「時間が解決するものでもあるまい。早く覚悟を決めるんだな」

「……………」

いつまでもこうしているわけにもいかないだろう。何かきっかけがあれば…。

「俺の方でも何か考えてやる。だからあんたは早急に覚悟を決めろ。それが一番だ」

俺はアリーナを後にした。
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