一話「アルバム」
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時を指していた。
玄関から、ノック音がした。
こんな時間に誰だろうと思い、少し警戒しながらドアを開けた。
そこには白色で長い髪の少女が立っていた。
少女は少しおどおどしながらも、私の事を見つめていた。
「えっと…貴女は…?」
私は、警戒しつつ少女に問い掛けた。
少女は少しだけビクッと体を震わた。
「あっ…えっと…つ、月島綾乃です……」
俯きながら、そう答えた。
「神代…冷華さん…ですよね?」
綾乃と言う少女が、俯きながらも喋りだした。
私は「えっ、あぁ…そうだけど…」と答えた。
綾乃は安心した表情になり「良かった…」と呟いていた。
「唐突で申し訳ないのですが……今日から、私を此処に住まわしてくれませんか?」
綾乃は真剣な表情で、私に言ってきた。
「えっ!ど、如何して!?」
私は驚きのあまり声が裏返ってしまった。
「理由はあまり話せませんが……鏡花さんに、頼まれて…。」
綾乃は俯きながら、小さな声でそう言った。
「とりあえずさ、家に入ってから…でいいかな…?」
いつまでも開けっ放しでは部屋が寒くなってしまうし、外に居る綾乃が寒いだろうから家に招いた。 温かいココアをコップに注ぎ、綾乃に渡した。
綾乃はさっきと同じようにおどおどしながらも受け取ってくれた。
そんな様子を見て、私は自然と綾乃の頭を撫でた。
綾乃は少し驚いた表情になったが、安心したような表情になった。
その表情は何処か懐かしい感じがした。
気がつけばすでに時計が1時をさしていた。
「今日はもう遅いし…そろそろ寝るか…?」
私はコップを片付けながら、綾乃に聞いた。
綾乃は少し眠そうに頷いた。
「綾乃はそっちのベットで寝ていいからね」
私は床に布団を敷きながら綾乃に言った。
「あっ…あの……一緒に寝てもらってもいいでしょうか…」
綾乃はもじもじしながら、小さな声で呟いた。
私は少し笑いながらも「良いよ」と返事をした。
ベットの上で横になると、綾乃は私に抱きつきながらすぐに眠りについた。
私は綾乃の寝顔を見て、幼い子供みたいだと思っている内に眠気が来た。
少し欠伸をしながら、私は目を閉じ眠りについた。
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