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聖魔弾の銃剣龍神皇帝と戦姫
第2巻
公国同士での初戦
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取ったりしたりしていたので、この距離からでも充分狙えるからだ。

「並みの兵でもこの距離では精々腕か脚を狙うのが弓矢を扱う者としては限界でしょう、ですがヴォルン大公のなら硬い盾や甲冑をしていても無駄だと改めて思いました」

敵との距離が縮まってきているので、俺は騎兵部隊から後退するようにした。騎兵部隊と残党部隊である重装歩兵がぶつかるが、それを狙撃銃で狙い撃つティグルがいた。それも1ベルスタからの精密射撃によって、指揮官を探しては脳天に遠距離射撃を何回も行った。指揮を取っている者を何度も撃つが、すぐに他の者が事態を収拾し、陣形を作ってしまう。こりゃ何回やっても同じことが起こりそうだが、可能な限り何十回も狙撃したのだった。騎兵が攻撃を断念してしまったために、俺も狙撃をやめてから一緒に後退して行った。それを合うようにあちらさんも後ろへ下がろうとしていたので、サイフィスに風の防御はもういいと言ってから支援活動を停止。ただし冷気支援だけは続行中。

この日は決着つかず、オルミュッツ軍は結構な量の戦死者が出たがライトメリッツ軍は数十くらいだった。ヴォルン大公の後方支援によって、最小限の戦死者を出した。あとは狙撃のお陰である。雪も日没にやんで、冷気だけが夜の闇に覆い尽くすが冷気対策はまだまだ続行中となっていた。と言ってもヴォルン大公がしてるのではなく、精霊達がやっている事らしい。エレンの幕舎にティグルが姿を現したのは、日が沈んだ辺りだったがリムと共に葡萄酒とチーズだけの質素な食事を摂っていた。
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