第14話 白と桃 巡り合いは、路地 8年ぶりの再会!
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対話を昇華させた場合のみ、あたり一帯を仮初の領地とさせて自身の存在を濃くしたり薄くしたり、或いは仮初の領地への侵入を感知を習得させることが出来る。
つまり、この尾行者はサボっているという事実に、自然と行き着くのだ。
とはいえ、久しぶりの再会に水も指すのも如何かと思いながら、皮肉位で許そうかと声を掛けることにしたのだった。
−Interlude−
「・・・・ハァァァ・・――――」
百代は憂鬱だった。ひたすらに。
理由は、昨夜の戦闘が中途半端に終わり、欲求不満に陥っている――――事では無い。
夢の中で見た昔の出来事でだ。
8年前の喧嘩別れの日から、あの夢を見ると必ず気落ちするのだ・・・が、今迄なら起きて1時間としないうちに復帰できるのだが、今回は何故か今現在も続いていた。
「くっそぉー、全部会いに来なくなったシロのせいだ。やつあたりだけど・・・って・・?)
憂鬱に犯されながら、あても無く歩いていたら見知らぬ都市部に来ていた。
電柱などで居場所を確認すると・・。
「冬木市・・か。ファミリーの皆がいる土手に行くはずだったのに、こんなとこまで来てしまうなんて・・・・・兎に角戻ろ、う゛ぅうう!?!?」
川神に帰ろうと踵を返そうとしたら、少し離れた地点の人ごみから。見覚えのある銀髪が見えた。
「あ、あれは!??・・・。と、兎に角追いかけよう!」
そうして百代は、見覚えのある銀髪の人物の尾行を開始したのだった。
−Interlude−
尾行を開始してから今現在、見覚えのある武家屋敷が立ち並ぶ街角に来ていた。
「っていうか、この周辺って雷画さんもいる、藤村組じゃないか。如何してこんな処に・・・って、あっ!?」
尾行しつつ周りを見回している間に、目標が脇道に入った途端に、気配を感じなくなってしまった。
「まさか、ばれた!?い、いや、ばれてもいいんだった・・」
と、口にしながら脇道に入ると、そこは行き止まりになっていて、誰も居なかった。
「あれ!?何所に行った!?」
やっと見つけたと思ったのはまさか、私の白昼夢だったのか?
そんな不安と疑心がごちゃ混ぜになりながらも、必死に探す百代。
すると後ろから――――。
「8年ぶりの相手を付け回すとは、一体どういう了見なんだ?」
真後ろから声が聞こえたので、直に百代は振り向いた。
そこには・・・そこには・・・・。
「シ・・・・シロ・・・・!?」
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