第14話 白と桃 巡り合いは、路地 8年ぶりの再会!
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「えーー・・と、浅黒い肌に銀髪っていう、日本人離れしてる容姿なんですって・・・・?」
(あれぇ?この容姿、士郎さんに似てるような・・?)
そこで京も瞬時に心の中で確信した。
(店長だ・・。モモ先輩と知り合いっていう話は初めて聞いたけど・・)
百代がいない間に、彼女をどうにか元気づけられないかと話し合っていた。
メンバーの誰かが、本気で困っている時に助けようとする姿勢と行動力。
如何やら、風間“ファミリー”の名は伊達ではない様だ。
−Interlude−
「それじゃあ、士郎ちゅわぁああああんんん!!次もよ・ろ・し・く・ね?」(←お漢)
「・・・・・・は、・・・・はい・・・」
不気味な声を背に士郎は、ヒュームとクラウディオの二人に告げていた仕事を終えたため、扉を閉めてその場を後にする。
精神的にものすごく疲れたように。
「――――ハ、ハァァァァァァァーーー・・」
深いため息をつく士郎。この仕事の終了直後はいつもこんな感じだった。
別に、この仕事を侮辱している訳じゃ無いが、まさか自分がこの仕事をする事に成ろうとは、夢にも思わなかったからだ。
しかも、プロなどを押しのけて自分の――――――が、他の追随を許さぬほど売れていると言うのだから驚きだと思うと同時に、世間にはモノ好きが多いんだなと、若干自虐的に感じる士郎だった。
(まったく、俺の――――の――――――の何所がいいんだか・・)
呆れ顔と皮肉る顔の、中間のような顔をする士郎。
そう、考えながら自宅に徒歩で向かっていると、途中から一人のある人物が付けて来ていた。
(っていうか、この気は・・・)
尾行術そのものは大したものだが、時折感じられる強い気で地点と誰かと言う問題をも、まるわかりだった。
(一体、何が目的だ?)
そして、遂に自宅手前に到着した。勿論、尾行者もついて来ている。
それに対して、士郎は脇道に入った直後に完璧な陰形を行うと同時に気配を絶った。
それに驚いた尾行者は、すぐさま士郎の入った脇道に来たが、シロウ本人を見失った事に動揺している。
「あれ!?何所に行った!?」
探せど探せど尾行者は士郎を、視認することが出来ないでいる。
しかし当の士郎は、真後ろにいた。
(陰形に加えて、気配を絶ちつつ存在感も限りなく薄くしているとはいえ、こんな至近距離に居るのに気付かないとは・・。さては、精神鍛錬をさぼってるな)
精神鍛錬。
山修行などで、大地と対話をしつつ精神を高潔に導くとされているが、果たして如何か?
いや、一つの側面としては間違いでは無いであろうが、それだけでは無い。
大地との
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