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藤村士郎が征く
第14話 白と桃 巡り合いは、路地 8年ぶりの再会!
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ーメンバー内でも一番存在感が有る、百代が居ないので楽しさも半減の様だ。

 「あっ、違うのよ。如何やら昨日の事じゃなくて、夢で、思い出したいようで思い出したくない夢を見たんですって!」
 「なんだそりゃ?」
 「何でも。私たち風間ファミリーと出会う1年くらい前に一人だけ、12日間だけ遊んだ友達が居たんですって」
 「何故、12日間だけなんだ?犬」
 「んーーとね、何でもお姉様の早とちりだと思う事情とやらで、喧嘩別れしちゃったみたいなの」

 その後、よかったー、忘れてなくて―と一子は呟いている。

 「そりゃあ、御気の毒だが・・換算するに、もしかして8年間ずっと有って無いとか?」
 「そうなのよー、謝罪も含めてまた会いたいみたい。別れるときに思わず、川神流無双正拳突きを喰らわしちゃったんですって」

 その時に一子と百代以外のメンバーは、容易にその光景を浮かべることが出来た。

 「それは避けられてるんじゃないの?というか、その時のショックでモモ先輩の事、忘れてるとか」
 「判んないけど大丈夫だと思うって、お姉様は言ってたのよぉ」
 「その根拠はあんのかよ?」

 そこで一子は、さらりと爆弾を落とす。

 「何でも其の男の子、武道四天王に選ばれたらしいんですって」

 『!?』

 それを聞いた瞬間ファミリーメンバーは唖然とする。

 「っていうか、男なんだな」
 「うん、3歳年上らしいのよ」
 「その前に、武道四天王に選ばれたんなら、それなりに有名なのでは?」
 「そうだぜっ!そこから正体分かるんじゃねぇ?」(←これ松風↑由紀恵)

 そこで本日、爆弾二投目投下。

 「それがね、武道四天王に選ばれた件を、お姉様と会った一年前に蹴っていたらしいのよ」

 『!?!?』

 先程とは違う意味でメンバー以下略。

 「武道四天王に選ばれた話を蹴っただと!?」
 「本当なの?わんこ」
 「うん、そうみたい。私も初め、お姉様から聞いた時は信じられなかったわ!」

 その一子の言葉を聞いた時、このメンバー内で一番頭がイイ大和が、あーと言い閃く。

 「わんこ。もしかして、義姉さんってば、その件でその人と喧嘩別れしたんじゃないか?」
 「よくわかるわねぇ〜、流石は大和!その人ね、断った理由で説明始めるときに、最初に面倒って、言っちゃったらしいのよ。他にもなんか説明しようとしてたらしいんだけど、そこからお姉様怒ってしまって・・」
 「今に至る訳だ・・」

 仕方がないなーと、大和は納得する。

 「何か特徴とかはねえのか?」
 「ちょっと待ってね?お姉様に渡されたメモが・・・あっ、あった!」

 がさごそと、ポッケに手を入れた後に、取り出して読み上げる一子。

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