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聖魔弾の銃剣龍神皇帝と戦姫
第2巻
ルリエ家の過去話×エレンとリュドミラの因縁
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はまだ分からない。でもまた会ってみたいかもしれない、国の事より己の感情を優先させた戦姫であるエレオノーラは戦姫失格だけど、ヴォルン大公は違っていた。己の感情を封じた対応力は、戦姫や陛下以上だったわ」

とそう呟いていたが、ティグル本人にはちゃんと聞こえていたのだった。小型無人偵察機を大量にばら撒いていたので、ジスタート王国内やブリューヌ王国内に斥候として放っているからだ。リュドミラ=ルリエの家系について調べたが、母や祖母、曾祖母も戦姫だったと判明した。戦姫を選ぶのは人ではない事は知っているし、俺がそう言い放つように命じて忠実にやってのけた黒竜の化身=ドライグ。ドライグをヒト化にしてから、黒竜の化身としてから介入したからだ。戦姫を選定というのは人では異を唱えられない。それを考えると代々戦姫というのは驚く事かもしれないが、納得する部分もあるからだ。

戦姫が教師であって、戦姫になるのは何が必要かが理解している。必ず娘が生まれる訳ではないし、充分な素質を備えているとは限らない。素質があっても期待通りに成長する保障はどこにもないし、難関を乗り越えられたとしても同時期に戦姫より相応しい者が出現する事もある。生まれた娘に後を継せようとした戦姫は過去に存在したが、望みを叶えられた者はほとんどいない。何代も続くとなると片手で数えられる例しかない。ルリエ家はその希少な例で、リュドミラは幼少時代から戦姫としてに英才教育を受けてきて槍を教わり、馬やオルミュッツという公国を治めるための知識を教わった。母親が突然死をしたのは、リュドミラが十四の頃に風邪だったはずが肺炎となって亡くなったという。この世を去った後に『破邪の尖角』ラヴィアスはリュドミラを新たな戦姫として選んだ。竜具はただの武器ではない、創造神黒鐵が創った武具で独自の意思を付けたのも創造神黒鐵の意思が映ったとされている。

リュドミラは戦姫に選ばれてから母の死を悼んだりしないほど余裕を持っていなかった。誰よりも望んだ人物はこの世にいなくとも、オルミュッツという生まれ育った地があり、自分を見守ってくれる人々である領民達。彼らを守る気持ちを強くしながら、表向きは氷のように静謐さを保ち、母や祖母の代から受け継ぐ臣下達と共に彼女は戦姫としての務めに励んだ。無論ヴォージュ山脈を越えたところにあるプトレマイオス神国の噂も絶えない時があった、ブリューヌ王国が小規模的な戦をしていたが全て神国が全勝したと代々の戦姫であった曾祖母から聞いた話だ。彼女の持つ『破邪の尖角』ラヴィアスを創ったとされる創造神黒鐵が住んでいると言われている神国、一度や二度ではなく、ジスタートは何回も使者としてプトレマイオス神国に向かったそうだが結果は話すら聞いてもらえなかったと聞いている。通れる者は神国に通じている者しか入れない。

そんな時だった、ライ
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