第五章 楽園
第10話 考え事
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
折紙「私はここで士道と一緒に勉強したことがある」
士道「え……?」
それが折紙の第一声だった。
凜袮が急用で帰った後、士道と折紙が二人で勉強していたところだった。
折紙「この問題……士道の解答……間違いなく一度勉強したことがある」
それは士道もつい数分前に思ったことだった。
いわゆるデジャヴ。
士道「でも、一体いつ……」
折紙「分からない……何か、起こっているのかもしれない……」
士道「そうかもな。俺は一度帰る。気になることがあるからさ。悪いな、こっちから誘ったのに……」
折紙「問題ない。私も少し気になることがある」
士道「そ、そうか……じゃ、またな」
士道は元気良くそう言って折紙の家を出て行った。
ーーーー
ーーー
ーー
ー
夕方。
上条「ん?俺は何でここに来たんだ?」
無意識の内に来たのは公園だった。
上条「あれは凜袮……と士道か?」
後ろ姿だが確かに確認することができた。上条は盗み聞きするのは気が引けるが何か深刻そうなので、声が聞こえるところまで近づいた。
ーーーー
ーーー
ーー
ー
士道は少し驚いていた。
凜袮がここにいることに。
士道「どうしてここに……」
凜袮「う〜ん……考え事かな?士道は?」
士道「俺も考え事してて……」
全く、どこのリア充だよ。
特に話が止まることはなく、士道と凜袮は話していた。
士道「凜袮は何を考えていたんだ?」
凜袮「えっと……今日の晩ごはんのことかな?……士道は何考えてたの?」
士道「え?……えっと、その……今日の夕飯何かなー?って……」
上条「(二人の考えてることが今日の夕飯のことって……嘘に決まってるじゃねーか)」
結局二人の考え事というのが分からず、凜袮は買い物へと出かけた。
その時、士道は少し思い込むように立ち尽くしていた。
上条はそんな士道に見つからないように凜袮を追いかけた。
ーーーー
ーーー
ーー
ー
あの後、士道はトボトボと自分の家に帰り、ベッドの上で寝転んでいた。
もうすぐ夕飯の支度ができるという時間帯になった。
士道「(そろそろリビングに行くか……)」
士道は自分の部屋から出た。
リビングへと続く扉を開けようとした時、
凜袮「どうして……どうしてうまくいかないの……?このままだと全部駄目になっちゃう……」
上条「大丈夫だ。凜袮の言うとおりならまだ改善する余地はある。そうじゃないのか?」
凜袮「ふふ……ありがとう、当麻。あ、この話は士道
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ