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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos55真なる目醒めの刻は今/紫天の盟主〜Yuri Eberwein〜
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! この身には、星と雷、氷と炎の魔力が託されておるのだ!」

――クインタプルミーティア――

それに対しディアーチェは、“エルシニアクロイツ”の柄を両手で持ち、杖の先端に展開したミッド魔法陣より氷、炎、雷、光、闇、5種類の砲撃を高速5連射。砲撃1発で、怪物の腕1基を迎撃していき、最後の闇の砲撃で「ぅくぅあ・・・!」U-Dの展開したパンツァーシルトを破壊した。

「貴様を我らの元へ導いてやれ! そう支えてくれておるのだ! ゆえに、我が身は決して砕け得ぬ! この力を以ってU-D、貴様を今、永き絶望の牢獄から連れ出してくれようぞッ!!」

ディアーチェの足元にベルカ魔法陣が展開されると同時、彼女の前方と足元にベルカ魔法陣2枚、その四方にミッド魔法陣4枚が展開される。色はそれぞれ別。足元と前方にあるベルカ魔法陣は、ディアーチェの魔力光である紫、ミッド魔法陣はそれぞれ、赤、黄、翠、水色、王下四騎士の魔力光だ。

「今こそ我が闇に集え、星氷炎雷! これぞ我が砕け得ぬ闇! 王たる力ッ!」

――アルゴス・ハンドレッドレイ&バレットダムネーション――

U-Dの意思に反して迎撃行動を行う魄翼。全方位に砲撃を放つアルゴス・ハンドレッドレイも、今回ばかりはディアーチェの居る方向の面のみから100発と発射され、さらには魔力弾が何十発と砲撃に交じって発射された。

「これで幕だッ! エクスカリバー・カタストロフィィィーーーーッッ!!」

四方のミッド魔法陣から4つの特大砲撃が発射され、ディアーチェに向かって来ていた射砲撃弾幕を蹴散らし、遅れて中央のベルカ魔法陣から発射された闇の砲撃が、先に発射された4つの砲撃と共に「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッ!!」U-Dに着弾した。

?―?―?―?―?―?

ディアーチェの放った、システムU-D制御プログラムを含んだ多弾砲撃エクスカリバー・カタストロフィ。その魔力爆発によって空が白に包まれる。そこは“紫天の書”が創り出した一種の精神世界。その白の世界の中、彼女はゆっくりと墜落していた。周囲には、最後の最後で砲撃を防御しようと怪物の腕へと変化していた魄翼の残骸。

「・・・機能・・・破損・・・。永遠結晶(エグザミア)に・・・ダメージ・・・。私は、壊れた・・・のでしょうか・・・? 見えない、聞こえない・・・何も・・・。こんなに静かなのは・・・いつ以来・・・」

薄らと開かれていたU-Dのまぶたがすぅっと閉じていく。このまま再び眠りに付こうかとしていた彼女は「え・・・?」落下が急に終わり、何かに受け止められたような感覚を得て、閉じていた目を開けた。

「しっかりせぬか、U-D! よもやあれしきで潰れたと言うではないぞ!」

「王・・・?」

U-Dを横抱きに抱き止めたのはディアーチ
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