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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos55真なる目醒めの刻は今/紫天の盟主〜Yuri Eberwein〜
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イツ”の先端より発射。対するU-D、というよりは魄翼は翼状になり、彼女を覆うような防御態勢を取った。そして砲撃が着弾する寸前、勢いよく魄翼を開いて砲撃を反射したが、すでに射線上にディアーチェは居ない。

「U-D! 貴様、目を逸らし過ぎた年月が永すぎた所為で節穴となったか? 見よ、我が翼を!」

ディアーチェの翼は本来深紫一色だが、今は5色という異質な色合いとなっている。根元がディアーチェ本来の深紫、フラムの黄、シュテルの赤、アイルの翠、レヴィの水色というように折り重なっている。

「あやつらは、わが身に力を託し、今は休んでおるだけよ! そうとも、我が内に居るのだ!」

――雷刃衝――

“エルシニアクロイツ”の先端に生まれる水色の雷撃。ディアーチェが杖を振るって発射するのは雷撃の槍。高速で迫る雷撃の槍を横移動して躱すU-D。彼女は「でも、やっぱり無理・・です・・・!」と言い、大きく広げられた魄翼の両面より100発の砲撃・アルゴス・ハンドレッドレイを発射。

「それに、こんな・・・暴れるだけ・・私を・・・手に入れて、どうしようと・・・言うんですか・・・!?」

「無論、貴様の力を我が物として、制御しきってくれるわ。それこそ我らの悲願! 我に託された、あやつらの夢!」

――ディザスターヒート――

砲撃の雨の中を翔け避けきったディアーチェは、“エルシニアクロイツ”の先端から火炎砲撃を3連発。1発目を躱すU-D。2発目が掠る。3発目が、彼女の張ったパンツァーシルトに着弾して爆発を起こし、彼女が炎と黒煙に覆われた。

「うっく・・・。先ほどの子たちが・・言ってました・・・けど、・・・私を、仮に制御できたと・・して・・・、王・・・あなたは、何を成そうというの・・・ですか・・・?」

――エターナルセイバー――

黒煙を切り裂いたのは2本の炎の剣。右の炎剣がディアーチェに振り下ろされた。

「ふむ。貴様を手に入れ自由になった後か。そうさのう・・・。やはり、この世界の蹂躙よな」

腕を組んで考える仕草をしたディアーチェがそう答えながら、1撃目をスッと横移動して躱した。U-Dの表情が悲しげなものへと変わり、「そう・・ですか・・・。また、繰り返す・・んですね・・・」間髪入れずに2撃目の左の炎剣が横に振るわれた。

「待て。冗談だ。我は、我らは・・・」

身を屈めることで2撃目を躱したディアーチェは「塵芥のような人間どもが1人も居らぬ地に赴こう」と言い直す。と同時に魄翼から発射される魔力弾幕バレットダムネーション。

「そして――」

――ムンム――

前置きしたディアーチェは前面に氷の鏡を1枚展開。着弾した魔力弾幕をそっくりそのままU-Dへと反射させて行く。回避行動へと移る彼女へと「ゼロから我が王
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