三十一話:学園での戦闘でござる!!
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神の鎌のように振り回される鋭い爪と、三対の獰猛な顎を躱しつつ
『銀狼の牙』で斬りつけていきます。
それと同時に小猫殿は関節を中心に狙いながら殴りつけていきます。
これなら直ぐに―――
「ガウウウウッ!!?」
「よし!!倒れました!!!」
後は親方様の出番です!!!
「親方様!!!」
「消し飛びなさい!!!」
「ガルウウウウウッ!!!??」
親方様の手から放たれた巨大な滅びの魔力の固まりはケルベロスに直撃し体の半分を
吹き飛ばしてしまいました。流石です、親方様。
これでケロベロスは残り四体―――
「きゃっ!!?」
「きゃあ!!?」
突如、聞こえて来た悲鳴に振り返ると一匹のケルベロスに幻覚をかけていた
クローム殿とその横に居たアーシア殿が吹き飛ばされていました。
「一体なぜ?ケルベロスは幻覚で遠ざけられているはずでは!?」
拙者の疑問に隣居た小猫殿がハッとしたような仕草を見せます。
何か分かったのでしょうか!?
「……っ!!……臭いです!!!」
「臭い?どういうことですか、小猫殿?」
「……犬は鼻が良いです。……幻覚で目が使い物にならなくても鼻で私達を見つけられます」
「そんな!?いえ、今はクローム殿を助けなければ!!!」
慌ててクローム殿の元に駆け寄ろうとしますがそれは残りの三匹のケルベロスによって
邪魔されてしまいます。拙者達を囲い込み逃がさないように辺りを回るケルベロス達……
犬は元々集団戦が得意な生き物ですが、
まさかケルベロスまでもがそうだとは思ってもみませんでした…!!
「クローム殿!!アーシア殿!!!」
「大丈夫…」
「私達はこの程度では負けません!!!」
「だって私はお兄ちゃんの―――」
「イッセーさんの―――」
「「守護者だから!!!!!」」
少しよろめきながらですがしっかりと立ち上がり拙者の声にそう力強く返す、お二方。
二人共目には強い覚悟が灯っています。あれは何かをするつもりですね。
「ただの幻覚が効かないなら…“実体”を持った幻覚にする…!!」
クローム殿の持つボンゴレリングから強い炎が出たかと思うと次の瞬間には
大量の鎖がケルベロスを縛り上げていました。
「あれは…実際に縛られている!?」
「実体を持った幻覚―――有幻覚!!」
有幻覚!!実際に実体を持った幻覚…あのような奥の手を持っていたとは恐れ入ります。
「アーシアちゃん!!止めを!!!」
「はい!!ニーチェさん、形態変化お願いします!!!」
『かしこまりました、アーシア様』
アーシア殿の言葉に応える様に光り輝き始めるニーチェ殿、一体何が?
次の瞬間強烈な光が放たれ、一瞬目をつぶっ
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