暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
79話:荒ぶる炎(ほむら)
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アナと共にヘリに乗り六課本部へ戻ることを決めた。

 これにて六課最初の任務は、多少のハプニングがありつつも無事成功を収めた。















 場所は移り、ミッドチルダ西部のどこか。

 そこには先程まで任務にあたっていた六課の前線メンバーの戦闘記録が移るモニターと、白衣を身に纏った薄紫色の髪を持つ男性がいた。


「―――やはりこの案件は素晴らしい!興味深い素材やプロジェクトFの残滓≠セけでも素晴らしいのに、まさか本当にあの世界の破壊者≠ワでも前線に出てくれるとは……実に、実に素晴らしい!」


 ……失敬、少々訂正が。少し狂った£j性がそこに立っていた。


「今何か、失礼なことを言われた気がするな…」


 勘がよろしいことで。


『ドクター、追撃戦力を送りますか?』
「ん? いや、レリックの方は諦めよう。護衛に彼がつくなら、こちらも相当な覚悟をしなければならないからね」


 それに今はまだ時期じゃない。
 モニターに映った紫色のロングヘアーの女性にそう言いながら、既に今の興味は六課に向かっているのか、指をせわしなく動かしてモニターを操作していく。

 そんな彼の背後の壁に、背中を預けたままモニターをじっと見つめる人物がいた。
 彼が見つめるのはただ一点。赤く輝く撥を振るう青年―――士の姿。

 目に焼き付けるかのように真っ直ぐ見つめていた彼は、唐突に壁から離れて部屋の扉に向かって行った。
 するとモニターに熱心だった男はふと背後へ振り向き、扉へと向かう彼の背中に言葉を投げかけた。


「おや? もう見なくていいのかい?」
「………」
「彼の相手は十中八九、君になると思う。もう少しぐらい、敵の情報を知っておいた方がいいのでは?」


 そう声をかけられた青年は顔だけ男に向けた後、すぐに視線を再び士の映像に向ける。その視線は恨みや憎しみの色が色濃く出ていた。

 だがほんの一瞬だけ―――それとは別の何か、温かい色を帯びた視線に変わった。


「……もう十分、知っている…」


 青年はそういうと再び扉の方向に足を運び、その後振り返ることなく部屋を出て行った。
 そんな彼の背中を見えなくなるまで見つめていた男は、彼が部屋を出て行くと同時にため息をついて、再びモニターに向かい合った。






 部屋を出て行った青年は、別室にある訓練所に来ていた。
 ドーム状のようなその場所の中心に立っていた青年の周りには、訓練用の的(ターゲット)が数十個程動き回っていた。


「―――そう、知っているんだよ」


 青年はそう言うと、どこからともなく銃を取り出した。
 その銃は普通の物ではな
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