暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
79話:荒ぶる炎(ほむら)
[7/10]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
変化した。当然燃え上がる剣はそのまま怪人の腹部に突き刺さり、怪人は呻き声を漏らした。
『鬼棒術・烈火剣』。響鬼が使用した技の一つだ。烈火から炎で出来た剣を作り出し、敵を切り裂く。
響鬼も生身の状態で使用したことがあるが、士の場合は魔力が元となる。元来魔力運用が苦手な士は、生身の状態だとある程度の時間を要する。だから一度怪人を怯ませ、その隙にこの技を準備していたのだ。
「せいっ!やぁぁぁ!」
そして士は突き刺していた烈火剣を引き抜き、左手に持つ烈火剣で怪人の体を横一閃に斬りつける。
烈火剣を振るった勢いのまま士はその場で180度回転して、右手の烈火剣を左下から斬り上げ、左手の烈火剣を左上から斬り下ろし、怪人の体に真っ赤な×字を描いた。
「グッ、ォォォ…」
「さて、トドメといこうか」
呻き声を上げる怪人を目の前にして士はそう呟き、両手の烈火の先端を頭上で接触させる。
すると撥の先の烈火剣が渦を巻き、一つの大きな大剣となって士の頭上で燃え上がっていた。
「でぇぇりゃぁぁぁぁッ!」
「ギャアアァァァ!」
そして大剣と化した烈火剣―――『大烈火剣』とでも呼べそうなその剣を真っ直ぐに振り下ろし、怪人を両断する。
今までで一番大きな悲鳴を叫び後ずさりする怪人。士はすぐに剣を持ち直し、振り上げるように振るって剣の腹で怪人を宙に飛ばした。
空に打ち上げられた怪人はそこで限界を迎え、悲鳴を木霊させながら爆散し消えていった。
「汚い花火だぜ……なんてな」
〈お疲れ様でした〉
「おう。周りに変な反応は?」
〈現在は反応ありません。おそらく追撃はないかと…〉
「了解。とりあえず、状況終了だ」
士は腰にいるトリスとそんな会話をすると烈火剣を消し、撥を数度回した後に腰の後ろに移した。
すると烈火剣はその場で火の粉と共に霧散し、あたかも元々そこになかったかのように消えてなくなった。
「ほらお前ら、ボケッとすんな! 仕事だ仕事!」
『『『『は、はいっ!』』』』
士と怪人の戦いを遠くで見ていたフォワードの四人は、呆気に取られたかのように動かずにいた。
そんな四人に士は通信で活を入れ、四人はようやく今の状況に気が付き慌てふためいた。
その様子を映像で見ていたはやては、クスッと笑った後に全員に通信を繋いで指示を出す。
『じゃあスターズはレリックの護送、ライトニングは現地の局員が来るまで待機して、引き継ぎ作業や』
『『『『『『了解!』』』』』』
「はやて、俺は?」
『特にすることないなら、帰ってきてもえーよ』
じゃあそうするか、と言ってスバルにウイングロードを伸ばしてもらい、士はなのはやスバル、ティ
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ