第2巻
凱旋からの合流
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「ここら辺は随分と綺麗だが、良く使っているとこなのか?」
「ここから馬で半刻ほど行ったところにロドニータという小さな町があってな。そこの住人に、定期的に掃除などをしてもらっている。今夜はその町に泊まる予定だ」
居間は広々として、壁に大きな暖炉があったがこれは標準だと思った。絨毯があったりしてるが、そういえばエレンの話を思い出した。この暖炉の前で皆身体を寄せ合い、暖かいジャガイモを食べながら歌などを歌うと随分前に聞いたから、この暖炉で乗り越えるのかーと思った。
「まずは再会を祝して乾杯と言おうか、まあティグルは王宮でも会ったけどな」
「それはどういう事でしょうか?」
「俺が創造神黒鐵だと言うのをバレたからだ」
そう言うと翼だけ出したらリムは驚愕をしていたけど、三人でテーブルを囲み葡萄酒の瓶を開けた俺が用意した三つのグラスに注いだ。俺が創造神という事は、秘密にしといてくれとリムに頼んだので俺が自分から創造神と名乗るのはこの先でいつかなと言いながら、乾杯と言った。あちらはジスタート語でこちらは普通に言ったけど。
「とりあえずこちらから話すとしようか、俺が創造神と名乗った後はジスタート軍は協力姿勢をしてくれた。まあ俺が創造神とバレたのは、謁見の間ではなく庭園でエレンとソフィーがいるとこでバレた。ちなみにジスタート国王には打擲十発はしたけど」
「打擲十発・・・・・・」
リムは顔を青くしたが、すぐにそれは俺が創造神と名乗ったから打擲しても文句はないと理解した。戦姫の声望、権威、影響力に怯えているという事は知っているが、創造神と名乗った後にジスタートはプトレマイオス神国と共にブリューヌ内乱に介入しても良いと許可をもらえた。
「王一人が、王に次ぐ権威と権力、公国と称するほどの領土と権勢、王を凌ぐ武勇を備えた者が七人いたとしても、俺は俺でやるだけだ。他国の貴族社会何ぞ興味はない、まあジスタートの位については俺の使役していた黒竜の化身に言った通りとなった。ジスタートの序列最上位は国王とプトレマイオス神国の関係者か王である俺、次に七人の戦姫でその下が貴族。戦姫に挑むバカは居らんが、他の戦姫が考えられる」
俺が真顔で答えると、エレンも真剣な表情で頷いた。
「テナルディエやガヌロンと付き合いのある戦姫がいる、まあティグルは創造神の格好をしていた時に会っている。普通に考えて戦姫同士が戦うというのは、普通に禁じられているが、あの国王なら黙認すると思われる。いくらプトレマイオスと忠誠を誓おうが、七人の戦姫までもが忠誠を誓えるかは分からない」
戦姫全員が敵という訳ではないからか、当面警戒すべきは一人のみ。出来ればそいつを事前に叩けるならいいんだが、そういう理由で攻め込む事はできない。俺らにその話をしたのな
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