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聖魔弾の銃剣龍神皇帝と戦姫
第2巻
凱旋からの合流
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一緒に来てもらいますか?ティグル様」

俺は頷くとすぐに出かける準備だけをしてから、リムは馬で俺はスナイプ・ゼロでのバイクモードとなり乗って行った。エレンの立場上別荘があったとしても何の疑いもないなと思った。神国の者は別にいらないが、貴族というのは領土の広さに合せて複数の別荘を所有している。随分前にマスハスに招かれた事あったなーと思いながら、俺とリムは夜明けの空を見ながら馬とバイクを走らせた。ルーリックに統率された百騎のジスタート兵は、そのままプトレマイオス神国で待機となった。俺らが離れたとしても、両軍がいるから牽制にもなるしテナルディエ公爵や彼に近しい貴族達は近付かないだろう。他で気になるとしたら、ブリューヌ王国に仕える騎士団が気にかかるが俺達の敵ではないからな。ヴォージュ山脈を越えてからライトメリッツに入ると、リムが先導するけど山脈を越えるのは山を両断して道を開いたので楽に通れた。

「もう、秋も終わりですね」

冷気を伴った風に吹かれて、葉を落とした木々を見ながらリムがぽつりと呟いた。まあ確かにそろそろ冬になりそうだが、俺ら神国は冬になったとしても寒さを調整できるので寒さを感じないほどの服装を持っている。草原は雑草が生えてない石ころだらけの荒野に変わり、やがて丘の上にぽつんと建つ黒い建物が見えてきた。リムの馬には一抱えもある大きな麻の荷袋を鞍の後ろに乗っかっていた。

「あれがキキーモラの館です」

「ところでキキーモラって何かの名前なのか?」

「我が国に古くから伝わる妖精で、善人の家の安全を守ると言われています。それゆえ、余程凝った名前でも付けない限り、別荘にはこの妖精の名前が冠されますね」

俺はふーんと思いながらそんな妖精いるんだーと思いながら、緩やかな傾斜を登ると別荘の形が見えてくる。二階建てで、壁は漆喰の上から黒く染めている。屋根は赤で、大きさは俺の屋敷を半分にした大きさだ。屋敷前に到着したら俺はバイクなので、空間にしまった。リムは厩舎に行っているので、俺はリムの荷物を持ったのだった。こういうのは男が持つ物だから気にすんなと言ってから、扉の前に立ってリムが軽くノックをする。足音が聞こえると扉が開かれてエレンが顔を出した。青を基調とした服装で、腰には銀閃アリファールを佩いている。

「おお、来たか」

そう微笑んでから、俺とリムを中へ招き入れた。

「随分と大きな土産だな」

「土産という程の物ではありませんが、ぜひ見て頂きたくお持ちしました」

「そいつは楽しみだ」

リムの言葉に、エレンは紅の瞳を好奇心で輝かせたらアリファールもまるでお帰りと言っているように感じた。まあ俺はアリファールの創造主だからなのか、直接言葉として聞こえる。そんで立ち話も何だからと、廊下を通って居間に二人を案内する
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