第2巻
オージュ子爵からの願い×盗賊団がいるとこまで行軍中
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
したらしい。
「ニール大公補佐官、わしらの代わりに盗賊団を駆逐してもらいたいのだが頼めるだろうか?」
「だから息子さんが近隣の諸貴族に兵を貸してもらうように遠くに行ってもらっているのですね?その盗賊団の数は?」
「およそ二百です、元は四十にも満たない小集団だったのだが、ジスタートの野盗や、遠くアスヴァールから流れ着いた海賊が加わり、ドナルペインという元傭兵が彼らを纏め上げ、短期間で驚くべき勢力となってしまった。わしは三百の兵で向かったが、返り討ちにあった」
なるほどとニール達は考えていた、最初は四十だったのにいつの間にか増えてその傭兵が頭となって纏め上げてしまったから、連携も上手くいったのだろうと。そうして考えていたら、脳量子波で隊長からの連絡が来た。
『話はだいたい聞いた、その集団を統率するのはただものではないという事を』
『ヴォルン大公、今どちらへ?』
『用事が済んだところだ、それよりそっちは大変そうだな。だがジスタート軍の精鋭部隊はともかくニール達と桜花たちだけでも殲滅できるだろう?』
『こちら屋敷上空、ヴォージュのところに盗賊団を発見いたしました。このまま偵察します』
『俺無しでも出来るなら、引き続きニール達で駆逐しろ』
『了解しました』
「その盗賊団、我々で駆逐を致します」
ニール達がオージュ子爵の屋敷を出た時は、夕方から夜になろうとしていた。町の外に出るとジスタート軍は既に陣地の構築を終えていた、スナイプ・ゼロワンのバイクはそのままとなり車の方はいつの間にかキャンピングカーになっていた。恐らくライルからの指示なのだろう、ニール達を出迎えたライルとルーリックがいた。
「町の中に泊まらないのですか?」
「そんな事よりも、大変な事が起こった。詳しくは陣地にて話そう」
そう言った後に、料理を作る桜花たちがいた。食事の準備をするのも桜花達の仕事なので、ジスタートの者ではなく桜花たちがやっていた。行軍中の食事は重要と教え込んでいるので、料理は桜花・結衣・沙紀でやっていた。で、俺らのキャンピングカーの中に入ってから、机に投影型の地図を出した。ニールとリムとルーリックが入った後に、ライルとレノックスは椅子に腰かけていた。ティッタは桜花たちの代わりとしてISを展開して上空に向かった。
「オージュ殿は三百の兵を率いて盗賊団討伐へ行き、敗戦したが、その経緯をまず話す」
ニールが機器を動かしていると、ちょうどオージュ子爵率いる兵達が映っていたがこれは無人偵察機からの過去の映像を流したものだ。これについては既にリムとルーリックに説明済みだから驚いてはいない。数で勝っているといえども、普段から畑を耕しているような者達が槍や革鎧で武装しただけで、練度は低い。無残に襲われ、焼か
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ