暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos54-B決戦/永き旅路の終わりへ〜Second Battle〜
[5/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
り早く、「掴まってアリサ!」フェイトちゃんが急降下してアリサちゃんの腕をキャッチ、砲撃弾幕の中を翔ける。

「迷子だよ。心の迷子。私も同じ経験があるから解るんだ。独りぼっちが寂しくて、何も出来ない自分が嫌だった」

わたしと一緒に砲撃の合間を翔け回るなのはちゃんが語り続ける。その間にもヤミちゃんは、近接戦タイプのヴィヴィオちゃんやアインハルトちゃんの接近を拒むかのように魔力弾幕も張る。ホンマに無尽蔵の魔力を持ってるんやな、ヤミちゃん。少しでも気を抜けば即撃墜や。

「だけど変われたんだ。私に明確な夢・未来をくれた魔法、多くのことを学べる経験をさせてくれた友達、今の私を育んでくれた大切な人たち、そんな色んなことと出会えたから!」

「さっき戦った少年にも言った。私と私以外の他人は違う」

「・・・でもね。私たちは今こうして同じ空に居て、同じ時間に在って、お話が出来てる。言葉で、体で触れ合えたら、世界はきっと広がる。だからあなたもきっと変われるって、私はそう思ってる」

「変われる可能性を持つ君たち、持たない私。それが絶対の事実だ」

――アルゴス・ハンドレッドレイ――

「そんな絶対、あたし達が覆してやるわ! たとえ力づくでも!」

――イジェクティブ・ファイア――

フェイトちゃんに抱えられて砲撃弾幕の中を翔け回るアリサちゃんから火炎砲撃が発射された。ホンマは開戦直後から攻撃を仕掛けるべきやった。すでにルシル君たちとの話し合いは決裂してて、戦闘行為に入ったんやから。そやけど、やっぱりどこか話が出来るって思うてて。

「面白い。私が話だけで止まらないこと、すでに承知のはず。私を止めたいのなら、力づくで来てください。そして思い知ってください。私に、救いなんてものが無いことを」

アリサちゃんの火炎砲撃を素手で受け止めて握り潰したヤミちゃん。アリサちゃんが「うっそーん」って驚きを見せる。多層防壁でも防御魔法でも魄翼の防壁化でもなくて、単純に魔力付加した素手で握り潰しなんて予想外やった。

「私に救いなんて言葉は通じないし、君たちの魔法もまた、私のエグザミアの前には無意味だ」

――アルゴス・ハンドレッドファイア――

砲撃弾幕の火炎版が発射されてきた。普通の魔力砲撃から火炎砲撃となったことで、回避中に衝撃波だけやなくて熱波まで襲い掛かって来ることに。

「そんなことない!」

――エクセリオンバスター――

「リインフォース。あの駄々っ子を止めるよ!」

『はいっ!』

――ナイトメア――

なのはちゃんとわたしとでヤミちゃんを挟撃すると、「無駄です」ポツリと呟いたヤミちゃんは魄翼に包まれるように防御姿勢を取った。と思えばバサッと大きく広げて、「えっ・・・!?」魄翼で砲撃を弾いてわ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ