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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos54-B決戦/永き旅路の終わりへ〜Second Battle〜
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†††Sideルシル†††
俺たちの連携攻撃で、砕け得ぬ闇を撤退に追い込めるだけのダメージを当たることが出来た。“堕天使エグリゴリ”以外を相手に魔術師化したくなかったが、砕け得ぬ闇は“エグリゴリ”並に厄介な相手だった。
それゆえに作戦内に魔術師化し、複製術式ティーロ・スフォルツァンドを基にして創った魔術・アーティラリーズリボルバーを発動することを組み込んだ。アーティラリーズリボルバーは、魔法陣に魔法を打ち込む事で、神秘を有した魔術の砲撃へと化すことが出来る。
(問題は、トーマの魔力結合分断能力――ディバイドで魔術が消されないかだったが、消されることなく効果を発揮できた。まぁ魔術化はしなかったが、ディバイド効果を僅かに高められたのは確かだった)
そのおかげで砕け得ぬ闇を護る多層防壁も、馬鹿みたいな膨大な魔力をある程度削り取ることが出来た。だからここで逃がすわけにはいかない。俺たち第一チームは、これからあの子と戦う第二チームの勝率を高くするための先陣だ。ここで逃がして回復をさせてしまえば、今の戦闘が水の泡になる。
「その炎の壁は突破できないぞ、砕け得ぬ闇。聖剣集う絢爛の城ソード・キャメロットは、聖剣と分類される特別な力を持った武装でしか破れない。いくら膨大な魔力を持っていようと、その悉くを弾き返す」
砕け得ぬ闇の背中に向けてそう言い放つとあの子は「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」大声を絶叫。防護服の色彩が白から赤へと変わり、素肌にはトーマのような刺青のような赤い模様が生まれた。
「色彩が変わった・・・!」
「チッ。せっかく削った魔力が元に戻り始めてやがる・・・!」
シグナムとヴィータが様変わりした砕け得ぬ闇の復活の早さにそう呻く。しかも「今までの魔力とは何かが違うな」妙な魔力を生み出しての復活だ。そう言った俺に「あれこそが、無限連環機構エグザミアの力よ・・・!」キリエが教えてくれた。ということは、今までの砕け得ぬ闇の魔力は、単純なリンカーコアで生成させた魔力になるわけだ。本当に規格外だな。
「なんか・・・悲しい悲鳴・・・」
シャルがそう言って、彼女自身も悲しげな表情を浮かべると「苦しいんだろう。あれだけの力を持っているとなれば、彼女単体で動くのも難しいはずだ」ってクロノもまた辛そうに語った。
「だからこそ誰かが、王様が支えてあげないとダメなんですね」
『うん。そうしないとヤミちゃん、壊れちゃうよ』
トーマとリリィも、自らの暴走間際の力で砕け得ぬ闇を案じている。そう。後は、あの子を唯一救うことの出来るディアーチェ達が来るのを待つばかり。俺たちの戦闘に巻き込まれて攻撃対象に入ってしまってはいけないからだ。
チーム分け時、端から束で掛かればいいという力押しの意見もあったが、対U-Dプログラムの効
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