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藤村士郎が征く
第13話 初期フラグは確立済み!? 白と桃のファーストコンタクト
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 「何だと!?じゃあ、選ばれないってそういう事か!?なんだよー、やっぱりシロってば強いんじゃないか!」
 「いや、違うんだ」
 「?、何が違うんだよ?」

 そして本日二度目の爆弾投下。

 「その武道四天王に選ばれた話は断ったんだ」
 「は?・・・・・はぁああああああ!?!?!?!?!?」

 百代はこの十年間生きて来て、一番の驚きを見せる。

 「なんで!如何して?何で断ったんだよ!?」
 「ちょ、落ち着け、モモ」
 「これが、落ち着いていられるかぁああ!!」

 まるで糾弾する様に、士郎に迫る百代。

 「武道四天王になることは、私の夢なんだぞ!!それを、如何して簡単に断れるんだ!!?」

 直も興奮する百代。
 そして、迫られながらも気まずそうに士郎が告げる。

 「面倒事を招きそうだったから」
 「面倒・・・・・・だったから」(←百代の耳にはこう聞こえた)

 それを耳に入れた百代は、体全体を小刻みに震わせながら、激昂する。

 「面倒だと!!?いくらお前でも、武道四天王を、私の夢を侮辱するなんて許さないぞ!!」
 「はぁ!?侮辱!?ご、誤解だ。とにかく落ち着け、モモ――――」
 「何が誤解だ!?許さない!許さないッたら、許さないぞ!」

 だんだんヒートアップしていく百代。それと同時に、目じりに涙が溜まっていく。

 「このっ!阿保、ボケ、朴念仁、鈍チン、女誑し(←作者の声)、バカバカバカバカバカーーー!!」
 「待て、落ち着け。取りあえず謝るから!って、女誑し!?」

 思いつく限りの文句を口にしていくと同時に、拳を作り気を高めていく百代。
 そして―――。

 「川神流無双正拳突き(くぉおぬぉおおー、シロぬぉおおー、大馬鹿野郎ぉおおおおおお)!!」

 そして、怒りと悔しさが入り混じった正拳は、士郎に真っすぐ向かっていくのだった。


 −Interlude−

 
 「っ、  ―――・・・あー、そっか、夢か」

 布団の上に居た百代は、そのまま上半身だけ起き上がる。
 そこで、自分の目元を触ってみると、ほんの少しだが涙で濡れていた。

 あの日から約8年間、一度もシロとは会えず仕舞い。
 あの時はつい興奮してしまったが、後々考えてみると、やはり誤解だったのではないかと反省して、あの土手に行ったが会えなかった。

 「――――シロ、今頃どうしてるんだろうなぁ。・・・会いたいなぁ・・・って、まだ暗っ!!」

 そこで、今頃になって辺りが暗い事に気付く百代。

 目覚まし時計を見るとまだ、夜中の2時頃だった。

 「・・・・・・はぁ、寝直そお」

 そのまま上半身を後ろに倒して、横の抱き枕を掴む百代。
 そして、意
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